男と女のそばでとぐろを巻く蛇
A serpent coiling near a man and a woman.


13度の失敗した爆弾。は、この世界に対して、自分の個性を押し出しすぎた、または、早急に世界を変容させようと、自分勝手になりすぎた、 全てを自分の思い通りにしようとしすぎた、その結果の失敗でした。
11度も、素数でしたので、かなり、独裁的に自分の意見を世界に向けて放ったストーリーでした。
14度は、また偶数になり、牡羊座においての現れ方は、ここまで、世界に対して、幼い形で、自分自身の個性を早急に放ちすぎた結果の顕れ、その反動のエネルギーがこの度数で綴られていると思います。
男と女。という語句が出てきていますが、これは、陰陽、二極性を表すもので、この地球の物質的な法則を示すものです。私たちは、肉体レベルにおいては、どうしたって、一人で受胎することはできないし、子孫を残すこともできないのです。男と女がいて初めて、新しい命を授かることが出来る、というシステムにあります。
魂とか、意識の次元においては、私たちは自由だし、己の存在の個性、というものが、多様に発揮されます。
しかし、下位の肉体レベルにおいては、小さな違いこそあれ、皆同じ、システムの身体を持っています。 そういう、肉体のシステムとか、性のシステムとか、どうしたって、この地球で生きている以上、逃れることのできない地球システム。に、取り込まれている様子が描かれているのがこの度数です。
蛇がとぐろを巻く。という、くだりがあります。「蛇」というのは、象徴的に、「人間のライバル」とも言われ、人間の対極にあるもの、または、蛇と人間で、二極の法則が成り立つとも言われます。 蛇は、人間を補完するものであり、私たち人間の奥深いところに潜むものが蛇であるともされます。 すなわち、蛇は、私たちの性的な部分や、潜在意識、無意識の部分に誰しもが持っているももの象徴として描かれているのです。自分自身の中に誰しもが持っていて、しかし無意識で見たくない本性。だからこそ、私たちは蛇を忌み嫌い、嫌なものとして、認識するのかもしれません。
蛇は、時空を超えてあらゆる対立物を操るとも言われ、二極性を司るものともされます。タントリズムでいう、クンダリニは、脊柱の基底のルートチャクラの上にとぐろを巻き、自分の口でペニスの穴を塞ぐ格好の蛇が象徴づけられており、永続的な自己受胎の象徴としてのウロボロスがあります。
ウロボロスは、らせん状の鎖で、作られる時間という概念を造り出す、古い神とされ、天体の運行をも引き起こす、黄道十二宮の最初の象徴、その母であるとも言われる。
蛇は、非常に深い象徴的意味合いを持ち、歴史や神話、宗教や哲学に、様々な形で登場する。このサビアン度数では、私たちがこの地球で生きる、肉体生活、性生活、及び感情生活などの低次の領域で誰しもが与えられている、絶対的な地球生命としての法則という、環境の中で生きること、について描写していると思われます。
魂の境地から見れば、それはすごく窮屈かもしれないし、面倒な性質かもしれません。しかし、そこを無視しても、必ず引っ張られ、引き戻されるということについて教えているのかもしれません。