毛布を編むインディアン
An Indian weaving a blanket.


どのサインでも、15度で、そのサインの性質が最もパワフルに、マックステンションになります。1度からこの度数まで、一直線に、そのサインらしい性質を、育ててきて、この度数に来て、いったん、完成形を見せ、純粋な形でのそのサインの性質が最も活性化する度数です。
この後、16度で反対側のサインのエネルギーが流入してきますので、二元の統合の旅路が始まります。ですので、15度は、まだ、反対側のサインのエネルギーが流入していない。つまり、自分のサインの性質しか知らないから、わき目も降らず、一直線に、ここまで突き進んで来ることが出来た、とも言えます。
牡羊座というサインに15という数字がかけ合わさるとどうでしょうか。 15は、6ですので、9進数でいうと、裏側に6があります。9という数字のエネルギー下においては、15と6は、補完しあう、拮抗しあう関係となります。
6とは、環境との調和、融和のエネルギーを持つ数字でした。6は、三角形が二つですので、2と3の数字が内包されます。2の二元の世界、私とあなたの世界、陰陽の世界と、3の創造性や生産性の世界が融合したのが6です。
6は、偶数ですので、周りと調和したうえで、穏やかな形での生産性を生んでいく。という力の働き方になります。それはいわば、環境に対して受動的であり、周囲からの働きかけを、受け取る態度にもなりますので、悪く働けば、自分を犠牲にする、周りのためにやりすぎてしまう、といった、6番目のサインである、乙女座的な性質も出てくることがあります。
では、6の裏側にある15は、どんな数字でしょうか? 6がバランスをとるために、15が存在しているので、奇数の15は、6の環境に取り込まれすぎるところ、周囲との調和を取りすぎるところを、15は、周囲や環境を支配し、コントロールする、という形で、物質的リーダーシップをとることで、環境に対して、強い力で働きかけていくのです。
このことから、15という数字は、世界に対して、自分が中心であり、周りを制御していくくらいの、卓越したパワーがある数字であることが分かります。 最も、テンションが高いこの15の数字が牡羊座とかけ合わさると、 11度の国家の支配者とか、13度の不発弾の度数なんかよりももっとさらに、 過激なサビアンストーリーが描かれるのではないかと、イメージしてしまいますが、そこがサビアンの奥深いところで、
牡羊座の15度は、ブランケットをひと編み、ひと編み、毎日コツコツと大事に編み続け、長い時間かけて、一枚の毛布を地道な努力の末に編み上げていく、といった、なんとも地味な世界観が描かれているのです。
牡羊座は、ここまで、特に11度以降は、牡羊座としての性質を、一挙に、爆裂させて、マックステンションまでひっぱりあげてきました。 牡羊座ならではの、一直線のパワーを、ここまででやり切り、かまし切ってきた感があります。
そうして、歩んできた道のりの末に、牡羊座15度であるところの、最も牡羊座らしい性質とは、自分の意志を是が非でも押し通したいときは、交友やり方が、一番強いし、一番確実なんだな。ということを、知るのが、この度数なのだと思います。
最も牡羊座らしくなくて、最も牡羊座らしい度数だと私は思います。 牡羊座は、原初のインスピレーションが最もピュアで、それがダイレクトに降りてくる、魂とストレートに繋がるサインです。世の中のルールとか、肉体の性質とか、感情のあれこれとか、まだよく分からないサインなのです。
だからこそ、直感やインスピレーションとダイレクトだし、その分、自分の想いを、この物質次元で遂げるための、長い道のりについて、学ばなければならないことがとても多くあるのだと思います。
閃くことは得意だけれども、閃きを、形にするまでの長い道のりについては、あまり詳しくなくて、強く誇示したり、力業で不発爆弾してみたり、いろいろ間違ったり躓いたりするのも、とても牡羊座らしい、愛すべき性質なのです。
そのようにして、この地球で、社会で、間違えたり、躓いたりして、育ってきた最も活性化された、牡羊座の性質では、ネイティブアメリカンという、原初的な知恵の象徴が、ひとあみ、ひとあみと、毛布を紡いでいく。地球の時間と空間の歩みの原始的な扱い方、それは、私たちの普通の規則正しい生活の在り方の中に、あった、というようなことなのだと思います。