天の聖歌隊が歌っている
A celestial choir singing.

29という数字は、11の2が内包されています。 2は、二元の要素、相手がある要素、対話の要素があります。 また11は、奇数ですので、2を含みながら、非常にパワフルに環境に対して逆流していくエネルギーがあります。
11も2ですので、独りよがりの世界ではないのですが、むしろ、10以降の、 自分と世界との対話が始まった時に迫ってくるもろもろの課題に対して、 力強く、対抗していく。
相手があるからこそ、環境という自分と世界との対話があるからこそ、 そこに挑戦し、挑んでいく、という在り方が11なのです。
環境や世界から要請されることや、求められること、また自分の理想と、現実。 などといった、相反するものは、自分だけの世界から飛び出すからこそ、 見えてくる苦しみだったりするのだと思います。
自分一人の世界に閉じこもっていれば、逆に自分のことを見なくて済むし、 世界から働きかけてくる逆風にさらされることもなかったのだと思います。
そうした意味で、11は、対抗し、対比します。2は、あちら側とこちら側という 陰陽の世界が成り立ち、11はそこに力強く挑んでいく。
29は4グループの2ですので、2元の根本要素がここで一つの着地点を得る、と考えても良いのではないでしょうか。
20以降、世界とか、環境に対して振り回されなくなり、(19以降は3のエネルギーが土台にあるので、己の創造意志により、環境を創造的に生かして具現化を図る世界になってきています)
ですので28以降の4グループでは、この世界の中で十分にいろんなことを見聞きしてきて、体験してきた経緯がすでにあるのです。
だからこそ、あるものと、あるものを、対比してみることが出来る。 世界のあちら側にあるものと、こちら側にあるものをどちらも知っていて、 経験があるからこそ、比べることが出来る。
その陰陽の両側のどちらもの要素を比べ、良いところをお互いに生かしあうことが出来る、というところまで来ているのかもしれません。
サビアンでは、どのサインにおいても29度は、今いるサインと、次に始まるサインの要素を、陰陽の鏡のように比較し、次のサインの要素の準備を始めると同時に、 美しい形で、今いるサインの性質を手放していこうとしているように思います。
牡羊座29度では、歌う、とか、音楽といった要素が出てきていますが、 ここでは「五感で感じること」について、描かれているように感じませんか?
歌うことは、音階を取り、耳で聞き、声を出し、それを感覚で感じる・・ そういう五感の作業となりますが、
天球の合唱隊というキーワードはいかにも宇宙的であり、宇宙の音色、宇宙からのガイダンスなどを想起させますが、
それを、聴き、歌い、感じているのは、物質次元にある、五感の領域です。
牡牛座は、まさに五感の世界そのものになりますが、牡羊座の29度では、 天球からの宇宙の高次の音色を、しっかりと五感の領域で感じ、それを、肉体のある次元へと下し、生かし始める準備をしている、と考えることが出来そうです。
天球の音色は、牡羊座的な集大成でしょうし、歌うという五感の行為は、牡牛座の要素になります。ここでは、牡羊座らしさと、牡牛座らしさを対比して、 その両方の要素を互いに生かしあうことで、目に見えない微細な情報を、五感の領域で感じる、といった、直感的な要素が発達しています。
空の世界と、色の世界が融合してこそ、私たちはこの地球で、よりよく生きていくことが出来るのだと思います。
発達しきった牡羊座は、次の牡牛座の要素を生かして、魂という意志を、 この肉体次元に反映させていこうとしている世界がこの度数では描かれているのではないでしょうか。