宝石店
A jewelry shop.



23度はそのサインにおけるもっとも成熟した形での具現化です。

活力や創造性が最も高い度数であるだけでなく、そのサインらしさを、最大限に生かし、活用して、そのサインが得られる最善最上のものを手に入れるのがこの度数なのだと思います。

第4グループで学んだ挫折経験を踏まえて、 人生において目に見えるものだけではなく、その背後にある深い真実や、目には見えない神秘的な事柄に目が開かれていきました。

そして21度以降の第5グループでは、そうした学びを生かして更なる牡牛座らしさを獲得していこうと、冒険とチャレンジに繰り出しています。


牡牛座が最も獲得したいものとは何でしょうか? それはやはり目に見える豊かさであり、五感で感じられる快楽であり、幸福なのです。15度までの前半の領域ではそこにエネルギーが傾きすぎたので、 16度から、心と感情の世界である蠍座のエネルギーが流入したのでしたね。


目に見えるものばかり、また常識や古いルールばかり握りしめていても、限界はすぐに訪れるよ、ということを学んだのだと思います。


そして、21度では、古い書物の中に、自分の直感に対する「証拠」をストイックに求め、その確証を見つけ出しました。 22度では、その知識を人生に生かして、欲しい結果を掴み取る方法である、 天界からのインスピレーションをキャッチできるようになりました。


こうなったらもう、牡牛座は成熟しきったも同然で、牡牛座が本当に欲しいものを獲得していく準備が整ったのだと思います。

牡牛座23度は、宝石店。というキーワードで描かれています。 宝石は、富の最大の象徴であり、豊かさと贅沢のイメージとして極まるものです。

石や金属は、波動の階層ではもっとも下方にあるもので、鈍重で固い性質を持ちます。重く硬い領域にあるものは、最も長い間変化しません。変わらないもの、維持されるもの、継続されるものという性質を持ちます。


ここでは牡牛座は、一番手に入れたかった、物質的な豊かさ、経済の安定、豊かに食べていくための職人的な技術、そして社会の中で成功を勝ち取ること、などといったものを全て手中に収めていくのです。


この宝石店。というキーワードほど、それを分かりやすく物語る単語はあるでしょうか。

牡牛座は、そうした変わらない価値観、手に触れられる豊かさ、目に見える安定、のために、コツコツと、日々じっくりと努力を継続する性質としても言われるサインです。 牡牛座前半度数で描かれていた物質的成功は、目に見えるものだけに必死にしがみついていたところから、なんとなく足元がおぼつかない雰囲気がありました。

どこかで間もなく、反作用が起こるのだろうな、という危うさを感じさせたものですが、後半度数になってくると、蠍座的な資質を受け入れた後なので、 なんだか、物質的成功にも、とても安定感が出てくる印象です。

真の意味での豊かさ、本当の意味での経済的成功、を手に入れる境地とはおそらくこうゆうことなのだろうな、と思わせる、どっしりとした揺るぎない豊かさと成功を感じさせるのです。