破産宣告された男
A man declared bankrupt.



28の数字は、4を土台に置いた1の数字になります。

ここからスタートする世界があるのです。

27で新たな世界への意識がすでに芽生えていて、シフトチェンジの準備が始まっていました。


そして、28度では、その流れから、実際的な新しい世界のスタートを切るような世界観がサビアンでは描かれていると思います。


28は土台に4がありますので、ここでそのサインの性質が法則化し、違う次元へと、存在形態を変えていくのだと思います。


28は7が4つでもあり、月の周期に関連があります。 7は陰陽の統合をして、次元を上昇する。それが4つの性質で絡まりあいますので、既存の法則はここで機能しなくなり、別のものへと姿を変えていくことがイメージできます。


また、月の周期では、28×13は364で、一年のサイクルは、月の暦で行くと、 13か月になるわけです。 月は上と下を媒介する、役割をすると言いましたが、28の数字を通して、私たちは、360度や12か月の物質性の法則から、抜け道を作っていくのかもしれません。


そのようなわけで、28度では、そのサインの性質が、しっかりと法則化した形で見えてきます。 そして、ここから、次なるサインの、新しい世界の活動が完全に意識されているのを感じます。


双子座では、破産宣告された男となっており、一つ前の度数で、森から出て、自分の英知を携えて、 再び、社会に挑戦していく流れが描かれています。
田舎暮らしで英気を取り戻し、そしてでもやっぱり、社会や異質な未知の世界へ挑戦していくところがとても双子座らしいのです。


しかし、この度数では破産宣告しているのはどういうことでしょう。
一つ前の度数の所でも書きましたが、森から出てきたジプシーは、 それまでと同じような社会の犠牲になる、振り回されるような関わり方はもうしないのだと思います。


社会から受け取る雑多で膨大な情報に振り回され病んでしまう過去の自分にはもう戻らずに、自らの知恵によって、人生を切り開いていく、 能動的に社会とかかわりを持ち、自分から働きかけていく、そんなところまで成熟してきているのです。


ですから、ここでは、破産宣告することで、今までと同じような受け身な社会との関わり方はもうしない、という宣言をしているように見えます。


何も持たない、例えば、社会的な立場とか、終身雇用だとか、社会保障だとか、 そういった既存の社会システムの枠の中で生きるのではなく、 自らの知恵によって、身一本で生きていく覚悟なのかもしれません。


この後の度数からは、その自らの知恵とか、アイデアなどを使って、 多くの人に影響を及ぼし、働きかけていく在り方が描かれています。


双子座の知恵を通して、蟹座的な共感を得ていく。そういった流れを通して、 蟹座の世界が流入してきているのが見て取れます。