月明かりの夜の二人の妖精
Two fairies on a moonlit night.


7の数字は、あちら側の世界と、こちら側の世界の対比が起こります。

陰陽の向こう側にある、それまで見えていなかった要素に意識的になり、 統合したうえで、さらなる次元へと前進、もしくは上昇していきます。


陰陽のあちら側の世界観にスイッチが入る原因というのは、こちら側の反対側の要素に、究極的に負荷がかかった時です。


陰陽のどちらかに、強いエネルギーが注がれると、反作用として必ず 反対側の極にスイッチが入る。これが自然界の陰陽の法則です。


一つ前の6度で、自らの毛をむしって、自分を犠牲にして愛するものを守るための巣を作る鳥が描かれていました。


それは、究極的な感情の体験であったはずで、その強い作用が注がれたことで、反対側の要素にスイッチが入ったのが、この7度で描かれているのではないかと思います。


誰かのために、限界まで自分を犠牲にする。 6の環境との関わり方とは、自分という輪郭があって、その輪郭を切り売りして、 どちらかの輪郭を犯しあうことで、形成される関わり方なのです。


6の関わり方は、犠牲であり、奉仕であり、自分を犠牲にしても誰かのために尽くす、という本質があります。


それに対して、7は、バランスの関わり方です。 どちらかが犠牲になる、輪郭を犯しあう関わり方ではなくて、お互いの間に絶妙なバランスが保たれて、そして両者が統合されて、さらなる高みが見えてくるといったような関係になります。


一つ前の蟹座の6度では、自分を犠牲にすることで、究極的な感情の体験をしたのだけれども、その反作用として、自分自身の遊び心を生きるという部分が出てきているのです。


一つ前の度数では、愛する者のために一心不乱に働きます。

そこに自分の遊びの時間や自由時間は、ないのだと思います。

そして、そもそもそんなもの、顕在的には求めていなかったのだと思います。 自分には遊びなど必要ないと。


でも、月明かりの夜には、自分の中にある本音が出てきます。 本当はどうしたいの、何が欲しいの?というようなところに月はフォーカスを当ててくるのです。


あまりに誰かや何かのために自分を犠牲にすることで、出てくる反作用は、 月夜に恋人ととダンスしたい、という欲求かもしれません。


こうした、遊びたい心を、無視しては、いずれ、6度的な在り方はバランスを崩すことになるのかもしれません。


自分の中から純粋に湧き出てくる、遊び心を、ちゃんと受け取ってあげること。 また、それをたまには実行してあげることで、蟹座的な情緒生活を、 全うしていくことができるのかもしれません。