おたふく風邪の伝染
An epidemic of mumps.


サビアンにおける2度は、一つ前の1度に対して、拮抗関係にあります。

1度では、そのサインの性質の全体像の最も深いところ、本質的なところを、 最もシンプルな形で、表したものです。


例えば、獅子座のサインなら、脳溢血。というキーワードを使って、 獅子座の世界というものが、どういう世界観なのか、ということを、一言でシンプルに言い表しているのです。


これから、獅子座における、ストーリーやレッスンが、めくるめく始まってき、 いろいろな物語が出てくるわけですが、それでもやっぱり、本質は、1度で示されるのです。


無尽蔵に湧き出る、脳天をぶち抜けるような、究極的な魂のパワー。

それが獅子座の本質なのです。


そうした、本質の1度に対して、2度は陰陽関係の陰に当たります。
1度のそのサインの性質が、放たれたその、反射、鏡の対応、世界からの反応が2度で返ってくることになります。


サインの1度とはそのサインの能動性そのもの、1の性質ですから、 自らしか存在しません。他。が、まだ存在しないのです。 自分に対する、世界。という項目が1度ではまだ、存在しない。


2度で、はじめて、1度で放ったものの回答を見ることになります。

ですから、サビアンの1度と2度は、二つで一つ。

そして、そのサインの性質の全体像を、陰陽という法則で示していますから、そのサインの本質を深く理解するうえで、1度と2度をしっかりと理解することは、とても重要になります。


獅子座2度は、おたふく風邪の伝染。となっています。 獅子座の1度と2度はとても分かりやすいです。


1度で、脳溢血かの如く、脳天に血が上り、無尽蔵に内側から湧いてくるエネルギーが、世界に向けて放たれました。 そう、1度では、獅子座の光が、世界に向けて、カーっと放たれたのです。


獅子座の光は恒星の光ですから、周囲を照らします。
周囲はその光を受けて、影響を与えられるのです。


獅子座は、自分が放った意識が、周りの人たちにどのような影響を与えるかについては、認識していません。


しかし、獅子座の光は、確実に周囲に影響を与えるのです。

獅子座のエネルギー自体は、周りのそれぞれの人がどんな影響を受け取り、 どんな結果として現れてくるかは意に介してない、といいますか、
獅子というものは、ただ、輝き、その光を放つのです。

それは魂の輝きですから、 それを、受け取り、影響を与えられる人たちも何らかの、魂の琴線に触れることになりますから、受け取る人それぞれによって、与えられる影響も異なるのかもしれません。


しかし、この度数のキーワードにもなっているように、獅子の光の影響力とは、 その影響を受け取るか、受け取らないか、といった選択の余地はないように見えます。


感染症のごとく、それは有無を言わさず、
感染してしまう力強いエネルギーなのだと思います。

獅子の光のパワーとはそのくらい強いものなのだと思います。

そして、その光にあてられた周りの人たちも、その菌に感染するがごとく、 魂の奥の方にある、獅子の意識が目覚め始める。


そういうことが起こるのかもしれません。

例えば、なんだか、いつも理由は分からないけれど、パワフルな人っていますよね。なんだか、いつも楽しそう、いつも真剣に何かをしている、いつも一生懸命、何かに熱中している、いつもワクワクと行動している、そんな人の周りにいると、 何故だか、自分も意味もなく元気になったり、ワクワクしてきたり、 自分にも何かできるかもしれない、やってみよう、とか思えてきたりすることってありますよね。


もちろん、その影響とは良い影響ばっかりではないこともあるのだと思うのです。 テンション振り切れてしまって、衝動的、短絡的な感染源もあると思います。


しかし、どんな影響にせよ、獅子の影響力とは、強いものなのだと思います。 そして、周りにいる人達が、いつのまにか、その影響に感染している。 そんな、すさまじい影響力を周囲に対して、放つもの。それが獅子のエネルギーの本質なのです。