男の理想が結晶に変わる

The ideals of a man abundantly crystallized.

6の数字のエネルギーというのは、環境との調和、であり、外側の世界とのハーモニーが行われる場面です。

ある種、6の数字では、自分と外側の環境との境界がなくなり、開け放ったような状態になるのかもしれません。

ですから、この数字の場面では、世界とのやり取りの中で、物事が形になる。

ということが起こってくるのです。

6の数字での達成や具現化は、まだ、周囲の環境や世界に対して、受け身の状態であり、個性とか、強さ、みたいな頑丈さはまだないのですが、

ここでは、環境と調和することで、周囲の協力とか地球の素材を使って、

一つ、物質化される場面なのだと思います。

サビアンでは、6度から10度までが、5度区分ずつにおける、第2グループに入ります。

天秤座の1~5度までの第1グループでは天秤座の根本的な性質である、

世界(相手)とのやり取りを通して、自分自身の個性を固定化し、そして、

この世界の中で、自分の中にあるイメージを形にすること。

の世界観を5度までの物語で凝縮して表現されていました。

こうして、第1グループでは、世界との関りを学び、どのように世界と関わり、

自らの個性や内側にあるものを、世界とのやり取りの中で、形にしていくのか。の

方法論を学んできました。

この第2グループでは今度は、第1グループで、世界に対して放ったものの、

レスポンスが返ってくる場面です。

世界とのやり取りを通して、自分の意思が具現化すること、実現すること。

また、当初のイメージとは違う形で結果が返ってくること、も含めて、

私たちは、意思を持つということは、それはいずれ、何らかの形になって

世界からの返答が返ってくるということでもあるのです。

どのような意識で生きるか。は、世界とのやり取りの初動のエネルギーであり、

それらすべてが、タイムラグを経て、形となって世界からの返答が返ってきているのです。

どのように世界と関わるか、どのような思考を持ち、どのような言葉を放つか、

繰り返されるこれらの連続の作用によって、私たちは、自分自身が見る世界を作り上げているといっても過言ではありません。

天秤座は世界とやり取りをして、自分が放ったものが、世界からどのような回答となって返ってくるかを、学習している場面です。

世界から返ってきたレスポンスを受け取ってはじめて、自分が何を世界に放っていたのかが、はっきりと明確に分かるということも多々あるのではないでしょうか。

もし、その返ってきたレスポンスが、当初、自分が思い描いていたものと、違っていたり、満足できる結果出なかった場合、そこからまた、魂の学びをして、

新たな意識で、新たな思考と言葉を世界に放っていく。

私たちの人生はこれの繰り返しであり、訓練なのかもしれません。

天秤座の、6度は、男の理想が多くの結晶に変わる。という度数です。

理想というのは、頭の中にあるイメージであり、思考であり、まだ形になっていないものです。

そして、結晶、というのは、形になったもの、手に触れられる現実となったもののことを言っています。

天秤座は、1~5度までの世界とのやり取りの体験を通して、この6度で、

自分の頭の中にあったイメージが、形になって返ってくる場面を、ここで体験しているのです。

それは、5度で示されたように、どのような言葉で周囲の人たちとやり取りをしているか、にも大きく返ってくるレスポンスの結果が関わってきますし、

普段何を思考して、どのような言葉で生きているか。というのは、

どのような人とつきあいをしているか、コミュニケーションをしているか、にも

大きくかかわってくるものだと思います。

もしも、あなたが、本当に変わりたい、と思うのであれば、今あなたの周りにいる人たちの「声」に引きずられてはいけません。

あなたの周りにいる人は、古いこれまでのあなたと、意識のパターンを同じ

もしくは似ている人たちです。

ですから、彼らとのやり取り、彼らから返ってくるレスポンスは、あなたが慣れ親しんだ、思考パターンであり、考え方のパターンですから、その、永遠に繰り返されるループのようなところから抜け出すことはできません。

ですから、あなたが普段いつもコミュニケーションをとっている人たちが、

たとえ、5人10人と同じことを言ったとしても、変化を望むのであれば、その意見に同調してはいけないのです。

それらの意見は、あなたにとって、とてももっともらしく聞こえる、正しい意見であるかのように思えるでしょうから、あやうくうっかり、そこにまた引き戻されてしまいがちです。

しかしもし、絶対的に変わりたい理想のビジョンや自分像があるのであれば、

その世界観に近い世界を生きている人を見つけて、関わるようにしてください。

もし直接かかわることができなくても、発信をフォローしたり、その人の著書を読んだりして、その人たちの思考のパターンが自分の中で当たり前になるまで、

追いかけてください。

こうして私たちは人生の中で、イメージしたものが、現実になる。

いわゆる、示現の法則、これは、引き寄せの法則とか、具現化などとも言われます。

これを体験したときに、素晴らしい喜びを得ると同時に、

自分の意識、発しているものに最も、注意深くなる必要があるということに気づきます。

また、願望が実現した後にくる、さらなる学びや、試練にも立ち向かう強さを同時に与えられたということでもありますから、そのスタートラインに立ったということができます。