秋の葉の象徴が伝える情報
Information in the symbol of an autumn leaf.
サビアンにおける25度は、土台に3を置いた、7の数字のエネルギーになります。ですから、ここでは、そのサインの性質が一つ上の次元へと昇華するような物語が描かれます。
7は、環境の中に閉じ込められず、二元の性質を統合したうえで、先へ進む、
上へ昇る、といったような、活発な推進力があります。
25は土台に3がありますから、創造性、生産性といったエネルギーをもともと持っています。
こうしたことから、サビアンの25度は、そのサインの24度でそのサインの性質を、
時空を超えて、突っ込みまくって深めた結果、次元上昇する。
スピリチュアルな領域に昇華する、といったエネルギーがあるのだと思います。
21度の海岸の群衆で、多くの人たちの集団意識に働きかけることが出来るようになり、
22度の噴水で鳥に水をやる少女の度数では、今度は、一人の相手に対して、深く深く対峙し、相手が最も求めているものを、うまく差しだし、サポートすることが出来るまでの、対人感性能力を身に着けました。
そして、23度のおんどりでは、21度と、22度の統合が起こりますから、
自然界や集合無意識の微細な空気感や、動きを読み取り、誰よりも早く、
時代の変化とか、時流の移り変わりを、告げることが出来るようになりました。
これは、天秤座的資質の、最上級に到達した形なのです。
こうして、24度では、目に見えないものや、手に触れられないものといった微細なエネルギーを探知するようになったことで、魂との接触が始まります。
自らの魂の接触して生きるということは、周りの意見がどうであれ、世の中的な常識がどうであれ、一番大切なのは、自分の中にある魂の意図、といった決して目には見えない、とても繊細な直観めいたものが、もっとも大事なものになるのです。
天秤座は周りの空気を読み、相手の気持ちをくみ取り、周囲のニーズに応える
天才であり、それこそが、天秤座の専売特許なのですが、24度まで来ると、
自分の魂の声を最も、大切にして生きるようになります。そうしたことで、
今度は、周りのニーズに沿わないことがあったり、相手の気持ちとは正反対のことをする必要があったり、世間のマジョリティとは、逆行する生き方をしなくてはならなくなったりといったことが、たくさん起こってくるのです。
でもそれでも、天秤座の最上級の資質を手に入れたことで、魂の資質に繋がってしまったのですから、魂の声を無視して生きることはもはや不可能なのです。
こうして、魂の接触して生きる人生を歩むようになると、私たちは、宇宙の普遍的な原理が、自分だけでなく、自然界や、ほかの人たちにも皆にその原理が働いていることを感じるようになります。
全てが宇宙の采配で、偶然など一つもない。
その圧倒的な美しさと甘美を感じ、見るようになるのです。
魂の接触して生きるようになると、今までと同じ景色が全く違って見えたり、
五感に入ってくる情報が、今までとは全く違う、精度を誇るようになるのだと思います。
例えば、秋になると、木々の葉っぱが色づいて、黄色くなっていくもの、オレンジや、朱色、真っ赤になるものが、出てきて、それまで緑一色だった、自然界は、
美しい暖色のコントラストを描くようになって、目にも鮮やかな季節が訪れます。
そして、こうした自然界の移り変わりや、自然界の仕組み、システムそのものが、
非常に精巧に作られた神の創造物であり、完璧な法則がそこにあることが分かります。
魂の接触して生きるということは、自分自身も宇宙の精巧な創造物の一つであり、
自分自身も創造者であり、宇宙の完璧な全体像の法則の中にあることを感じるようになるのだと思います。
そのような視点で、世界を眺めてみたら、自然を眺めてみたら、相手の人間を眺めてみたら、圧倒される世界が広がっているものなのだと思います。
全ての生きとし生けるものの、生命の織り成す、宇宙。
仏陀が、この五感の世界を去るときに、言った言葉、
「この世は、美しい、人の命は甘美なものだ。」
を体現するような世界がこの度数の示すものと感じます。
天秤座は、最初、人と交わり、関係し、そのことから、自然界や集団の意識の気流を読み取るようになり、更には、世界の仕組みや法則を知るようになります。
こうした、全体的で普遍的な視野を手に入れた天秤座が、この度数で見ているのが、このような完璧な普遍性の中にある自然や宇宙の体現された世界なのでしょう。