ヒンズーの教えには、
三つのグナ、という考え方があります。
目覚める前の、無意識な状態。
これを、タマス(鈍性)
この状態にある時は、外側に答えを求め、
受け身で、主体性がなく、依存的で、感情に振り回されて
人生を生きている状態です。
そして、人は、目覚めが始まると、
次に、ラジャス(激性)のレベルに入ります。
下の写真は禅タロットの、ソード10番 リバースのカードですが、
三つのグナがわかりやすく描かれています。
人は、目覚め始めると、ラジャス(激性)の状態に入ります。
この状態は、主体的に、行動し始め、自分の欲しいものを自分の
足で動いて、自分で考えて、取りに行く活動性が出てきます。
しかし、このラジャスの段階では、自分の欲しいものを得るために、
他と戦い、蹴落とし、競争し、勝ち抜く性質です。
私たちは、目覚めの段階に置いて、このラジャスの段階を
通らなければならないのです。
これは、ソーシャル意識を獲得する、ということでもあるのですが、
でもやはり、このラジャスの意識にある時、
競争して、他に勝ち抜いて、欲しいものを獲得していく段階ですから、
やっぱり、向いている視点は自分ではなく、他人、なんですよね。
自分というものが確立されていないので、
どうしても、他人の中に、自分を見つけようとする、
憧れの対象や、追い越したい対象を見つけては、
自分以外の何者かにかろうとする。
だけど、それは結局、どこまで行っても、自分ではないから、
競争の世界で生きても、自分を見つけることはできなくて、
戦いに勝っても勝っても、満たされない。
空虚の世界へと、誘われてしまう。
そして、最後、私たちは本来の、人間の意識である、
サットヴァ(純性)に成熟していきます。
これは、天使の意識などとも言われますが、
アストラル体の低次無意識に、翻弄されることもなく、
競争して他人の中に自分を発見しようとすることもなく、
本来の自分に集中している状態。
人は、本来の純粋な自分を生きるとき、
他に、一つとして同じ存在はいない、唯一無二の存在なので、
競争になりようがないのですね。
あなたが、あなたの本質を真に生きる時、
そこに競争は存在しない。
ただ、自分の生を楽しんで、楽しくて仕方がないって
遊ぶように仕事をして、生きる。
そこには、もっともっとと、何者かになろうとする
焦燥感も、空虚感も、競争も存在しない。
水瓶座時代とは、そういう、サットヴァの意識に成熟したもの同士が、
お互いの個性で手を繋ぎ、創造的な活動を行い、世界を変えていく。
そういう、時代なんです。