開いた窓のネットのカーテンからコーヌコピアが吹き込む

An open window and a net curtain blowing into a cornucopia.

どのサインにおいても、23度で、そのサインの成熟した形での能動性を十分に発揮するところに至りました。23は5の数字が背景にありますので、自由に個性を発揮し、挑戦し、冒険するのです。牡羊座では、それが自分自身の人生に能動性に働きかけ、意識を創造として反映させる世界観が描かれていました。

次の24度では、背景に6があります。

6の数字はタロットカードでは恋人たち、サインでは乙女座や6ハウスになります。

恋人たちでは、あちら側とこちら側の両方の人に意見に賛同し、折衷案を取ります。6は,周りの状況や環境と調和し、合わせるのです。

それに対して、15は、悪魔のカードでしたので、今度は反対に、周りに対して、

能動的に働きかけ、環境を支配し、コントロールしていくエネルギーが働き、6と拮抗しあっています。

24は、そうした6の環境に対して働きかけたり影響を受け取ったりするエネルギーがこの3番目のステージでは、双方向的に働き、環境との創造的な関係性を築いていくディグリーになりますので、どのサインでも24度は、非常に強くそのサインの性質を深堀りし、探求します。

6という性質が、とても創造的に働くので、ある種、超常的なストイックさが、限界を突破していくのかもしれません。

24度はそうした意味で、

そのサインの性質を深く掘り下げることで、ある意味、超越的なほど、そのサインの深みを体現してくるのだと思います。

牡羊座の24度では、コーヌコピアは、ギリシァ神話の、ゼウスに授乳したと伝えられるヤギの角で、これを豊穣の角、と呼んだそうです。

21度と22度で、能動的、受動的な欲望の実現方法を学び、23度では、それを

日常や人生に生かし、人生そのものを大きく変化させることに活用してきました。

そして、24度では、創造を行った後に、ある意味、変性意識に到達し、

高い次元の領域に意識が触れ始めるのかもしれません。

開いた窓とカーテンは、あちら側の世界とこちら側の世界の境目を示します。

窓は開いていて、そこから、豊穣の角が流れ込んでくるのです。

23度では、大きな制限によって、強い意志を持ちました。その意思が、人生を創造的に変化させたのでしたが、24度ではその発達しきった意識が、物質次元よりもさらに上の次元へと、意識上昇を促したのでしょう。

それは、今まで見えていなかった世界への召喚でもあり、それまで奇跡を起こすことを、練習してきたのが、ここでは奇跡の世界の住人になるような感じなのだと思います。

それが常に隣にあって、当たり前のようにそこの住人になる。この度数ではそんなことを描いているのかもしれません。