花に水をやる女
A woman sprinkling flowers.
11度は、どのサインにおいても、そのサインの性質が、究極的に活性化し、極まります。牡羊座11度は、国家の支配者で、牡羊座の個人意識が、国を支配する喉の強大なパワーとなって現れました。
11度から~15度までは第3グループになりますので、このグループではそのサインの、性質が、マックステンションまで上り詰めますので、とても元気になり、アグレッシブになります。
そのサインのまだ、幼く純粋な性質が、第2グループで感じたこと、学んだことを生かして、サインの性質をぐっと、パワフルに実現しようとするのが第3グループです。このグループは非常に行動力があり、活発なのですが、まだ成熟していないそのサインの性質でもあるため、結果がどうなるか、ということには意識が及んでいません。
そのサインの性質にある意味、強く偏ることで、その性質を発揮するのです。
だから、16度ではその反動として反対側のサインの性質が入り込み、偏りすぎたものを調整しようとする力が働くのです。
二元の性質はどちらか一方にエネルギーが偏りすぎたときに、もう一方が自動的に誘発されるという法則のようなものを持ちます。
サインの第3グループではそのサインの性質を、どの度数領域よりも勢いよく発揮しますので、その後、反作用が起こるのも頷けます。
牡牛座の11度は、庭の花に水をやっている女が描かれています。
9度のクリスマスツリーでは、家の中だけの豊かな情景が描かれていました。
外が木枯らしが吹いて、凍えている人がいようが自分の家の中が暖かく、豊かであれば良い、といった、ある意味、欲望の範囲が家族とか、家庭の範囲内に収まってるという風に見ることもできます。
しかし、そこからさらに欲望が高まってくると、よそ様から見えない家の中だけを飾り立ててれば満足していたところから、今度は庭も美しく飾り立てて、よそ様にも見えるように、自分の豊かさを享受したいという欲望になってきます。
庭を美しく整えることは、欲望の範囲が、更に広大な範囲に広がってきていることを示しています。11度のテンションの高さは、牡牛座では、欲望の拡大、ということで、極まってきています。
牡牛座は五感の世界ですので、花や美しい庭は、牡牛座の五感の喜びを全方向から刺激します。またその美しく作られた庭は、よそ様に見せることで、より牡牛座的な欲望の満足感を得ます。
サビアンは、どのサビアンにも言えることですが、例えばこの度数に何か感受点があった場合、こうした強い欲望や五感の快楽を好む、ストレートな性質として出ることももちろんありますが、逆に、ホロスコープの配置によっては、そうしたことに
罪悪感を覚えたり、そうしたことに意味を見出せなかったりするような配置で表れている方もいます。
こうした反作用的な性質は、どのサビアンにおいても起こりますので、
ホロスコープの全体像を感じてみる必要があると思います。