雲を作り運び去る風
Wind clouds and haete.


20の数字は5度ごとの4グループの最後の度数です。

4グループは、16度で反対側のサインのエネルギーが流入して二元が出会うところから始まります。 16度から統合に向けて、ここまでいったん、大きく挫折しながらも、大きく成熟してきました。


19度では新しい意識による、新しい現実の形成が始まっていました。 意識が現実を創ったり、奇跡を起こす、というようなことを実体験として体験し始めたのが前の度数のストーリーでした。


そして、20度は、タロットカードでは審判、となっており、天界の天使がラッパを吹き鳴らし、地上の人がそれを聴いている様が描かれています。 タロットカードでは19番の太陽で、エーテルボディに出会い、多次元な存在である自分との会合を果たしました。


ここから創造が始まるのですが、一つ前の度数では、見えない体の自分自身に出会っていく経過ですので、20度では、天界のガイダンスとか、内なるインナーボイスとか、そういう五感でキャッチする以外の、聖なる情報とか、メッセージを受け取り始めるような度数となります。


目に見えていることや、頭で計算したこと、偉い人がそう言っていたから、世の中の常識だから、とか、そういった情報源からの情報よりも、 自分の内なる直感とか、理論を越えたところから来る微細な感覚の情報の方が最もリアルだと信じられるのです。


牡牛座20度では、風が雲を一瞬で運び去る、といったような意味合いのサビアンになっています。 瞬時に消える雲、とか、そんなイメージです。


雲ってもともと、ふわふわとして、実体のないもの、というか、そこにあるようで無いような、不可触のものといったイメージがあります。

今そこに見えていても、風に運び去られてしまったり、すぐに形を変えたりするものです。 また、見る人の心の状態や精神の様子によっては、龍に見えたり、天使の羽に見えたりもするものです。


20度では、3を土台にした2のエネルギーを持ちますので、創造という土台に上に、2がありますので、インナーボイスとか、天界のガイダンスといったような どちらにせよ、自分の内側で受け取るような声。という風になるとお話しました。

そして、その内側でのみキャッチされる声や印象こそが創造を行う為の唯一の回路なのだと思います。


外側からの情報を鵜呑みにして、自分の内側の真実を無視して創造を行うことは、恐らく不可能なのでしょう。


牡牛座20度のこの度数では、形作られる雲に、象徴を見る。ということを 物語っています。不可触のそこにあるようでないような雲の形に、天界からのメッセージを受け取ったり、内側の問いに対する回答を受け取ったりするのです。


その雲は一瞬で消え去ってしまうかもしれないし、他の人から見たら何の意味も成さない、象徴などなにも感じられないものだったとしても、 あなたにとっては、重要なメッセージを含んでいる、そういうことって多々あるのだと思います。


この度数まで来ると、牡牛座は、五感でキャッチできる目に見える外側からの情報ではなく、内なる微細なガイダンスを受け取り始め、自分の内側で繋がる真の情報を土台に、選択したり、判断したりし始めることで、創造を始めるのだと思います。