古風な井戸
An old-fationed well.
7という数字は、あちら側とこちら側。という自分と対象。私と世界という関わりあいの中で、生まれる物語です。
7は、対象が存在します。それまで、自分だけの世界だったところに、他者とか、世界からエネルギーが流入してきます。
そして、その対象と、交流を始めることで起こってくる物語が7なのです。
牡羊座の7度では、二つの世界をうまく両立することで、より自分らしい生き方を確立していく様子が描かれていました。
牡牛座7度ではサマリアの女のところで、この物質次元の中での物質的制限の度合いによって決められる落差について、描かれており、その制限と真っ向対峙していく様が描かれていました。
双子座7度では、古風な井戸となっています。古びた井戸は、金銭的な価値があまりないのかもしれません。
しかし、ちゃんと水は湧いてきています。
1度前の油田の採掘の時に、もしかするとたまたま掘り当てた井戸なのかもしれないし、掘削作業の作業員たちのために、たまたま一緒に購入していた近くにあった井戸なのかもしれない。
油田の掘削では、運よく油田を掘り当てたものは勝者となるし、そうでなかったもは敗者となり、大きな損害を被ってるはずです。
これは、投資であり、大きなギャンブルでもあったのですから、綿密なリサーチと
下準備、そしてあとは運強さが必要になるのだと思います。
こうして、めでたく、金脈を掘り当てたものは、巨万の富を手に入れることになるし、
強者となりますが、
たまたま少し離れたところで何年も掘削していたが一向に油田を掘り当てることは出来なかった者は、多額の費用を費やし、一生涯をかけて挑戦に挑んだものの敗者となり、先の成功者の支配する帝国で、労働者として働き一からやりなおさなければいけないかもしれません。
知識の多さと、たまたまの運があいまって、敗者と強者が生まれる。
持てる者と持たざる者が生まれる。
6は、己の輪郭を確立して、周囲の中で、自分の立ち位置をはっきりさせていく数字のエネルギーですので、まずは、自分が勝たねばならないし、
自分の輪郭と他者の輪郭を融合させてはいけないのです。はっきりそこは分けておかないとならなかった。
7度では、今度は両者の間でエネルギー交換が行われ始めますので、
勝ったものと負けたものとの間で、関係性が生まれるのでしょう。
勝者は敗者を放っておけないし、敗者も勝者に頼らねば生きていけない。
そんな関係がここでは生まれているのかもしれません。
しっかりと、自身の輪郭を確立し、富を得たものは今度は、それを循環させ、
他者に分け与えていくことが出来るようになります。
古びた井戸であってもふんだんに水が湧き出ていれば、たくさんの人が生きるための糧になるからです。
こうして、ふんだんな水によって人々は潤いと活力を取り戻し、生活を整え、また
この勝者のために、一生懸命働いてくれるでしょうし、
敗者のものも、今はこうして労働をしていても、きちんと生活を与えられ、給料も与えられることで、また一からやり直すことが出来る。
こうしてお互いにとってのWINWINの在り方を見つけ出すのが7のエネルギーなのだと思います。
また古風な井戸では、水というキーワードが背後にあると思いますので、
水は感情や心ですので、ここでは、両者の間に、心と心の交流があることも
示していると思います。
勝者と敗者の間に起こる、心の交流。
勝った者と、負けた者というそういう単純な人間関係だけが、私たちの社会の仕組みを構築しているわけじゃなくて、お互いが最も良い形を作っていけるような関わりあい方を実現していくためには、やはり、水のエネルギーである、思いやりとか、心配りとか、相手のニーズを汲む、といったことが
必要になるのではないでしょうか。