キャンプファイヤーを囲むグループ
A group around a campfire.
サビアンにおいて、4度の度数は、1~3度までで示されたそのサインの根本原理が、ある意味この度数で、根付く。秩序化され、法則の土台となるような場面として描かれます。
4は定着する、固定化する、というような意味合いがあり、また3度までで表現されたものが、ある意味、実質的な形となって、現れてくる場面でもあります。
天秤座4度は、キャンプファイヤーを取り囲むグループ。というキーワードになっており、他者が複数人、登場している様子がイメージできます。
また、キャンプファイヤーを取り囲んでいるグループですから、そんなに大勢の人がいるわけではない、少数のグループ、であることが想像でき、
気心知れた、親密な仲間内、の、集まりであることがイメージできます。
3度までに、天秤座では、自分の個性を世界に対して、打ち出し、
その個性をもって、世界と関わり、他者と関わり、世界からのレスポンスを受け取り、
人生の変化の流れの中に入って行った経過が描かれていました。
私たちは、自分の個性が意識化され、それを明確に打ち出して生きるようになると、
人間関係をこちらから求めなくても、心が通じ合える、また共通言語を持つ、同志や、仲間と自然と出会うようになります。
例えば、子供の頃や学生時代、そして、大人になってからも、ママグループや、会社勤め、など、自分の個性を打ち出したわけではないけれど、たまたま出会って、
同じ環境に置かれ、関わる必要性がある人たちというのもいます。
これらの集団は特に、自分から求めたわけでもないし、欲した関係ではない、
ただ、偶然、同じクラスになった、偶然、近所に住んでいた、ただそれだけで、
毎日会わなければいけない、深く関わらなくてはならない、という関係性も多々あります。
こうして偶然出会う、ということは、魂のレベルにおいては、何か意味のあることで、学びがあるから、出会っているのだとは思いますが、
それは、大概、反作用、反面教師的に、出会わされている、というパターンが多いように思います。
親子や家族などもそうなのではないでしょうか。
兄弟なのに全然、考え方が違う、友達を選ぶ基準としては絶対友達にならないタイプ、という、兄弟姉妹、親子も、すごく多いのではないでしょうか。
しかし、親子や家族はそう簡単に縁を切れるものではありませんから、
気が合わなくても、考え方が違っても、長く付き合っていく中で互いの違いを
理解しあい、深い絆を築いていくレッスンなのではないかと思います。
しかし、そうした、たまたま出会わされた、魂の反面教師的な関係があるのに対して、
ただ、この人生で、自分の個性を放ち、自分の個性を生きればいきるほど、
自然と出会う、魂の友人たち、というのもまた、いるのだと思います。
この人たちは魂の反面教師的な人たちに対して、逆に、
あまり言葉を必要としなくても、互いの考えが分かる、思想が似ている、
共感しあえる、という関係性なのだと思います。
特に、現代のネットの世の中になってから、こうした魂の友人たちと出会いやすくなっていると感じます。
リアルな生活場面は物質的なエネルギーが強いですので、どうしても、たまたま出会わされた人たちとの関係性の中に、合わせることを強いられがちです。
しかし、今は、希薄なエネルギー領域に存在する、魂の友人たちと、出会いやすくなっているので、自分の本心や、本当の思想などは、彼らと共有しあい、
リアル現場の人間関係だけで窮屈になりすぎずに、良い距離感で良好に保つことが可能になってきていると思います。
こうした、魂が通じ合えるような仲間というのは、出会おうと求めて出会えるものではないし、また、自らの個性を発見できず、それを世界に放っていないうちは
出会えないものなのだと思います。
自分という個性についてまだ、自分自身が認識しておらず、輪郭がぶれている状態だと、どうしても、そのブレた輪郭で世界と関わることになりますから、
互いを見つけることが難しくなるのですね。
自らの個性を放ち生き始めると、オーラがはっきりと現れて、魂の友人同士、互いを見つけやすくなるのではないかと思います。
こうした繋がりは、近年のネットの世の中になり、どんどん出会いが加速していると思います。
この度数では、キャンプファイヤーを取り囲む、となっていますので、
ある一つの、志し、とか、意志や思想の元に、複数名が集まり、
共に、共感しあい、親密な関係を築いている様子が浮かびます。
ある一つの、イメージの元に、それに共感する仲間が集います。
人は一人でいるよりも、志しを共にする仲間が増えることで、強さを増していきますし、それは、イメージの領域を出て、一つの思想になっていきます。
パートナーシップもある意味、そういうものなのだと思います。
1人で一つのイメージを思っているより、2人で、それを共有し、共にそのイメージを生きた方が強固なものになる。
だから、2人で支えあうことで出来ることも増えるし、パワーが倍増するのです。
それはある意味、同じイメージを共有する仲間内でだけ見えている世界であって、
逆説的には、キャンプファイヤーの照らされているところはとても明るくてよく見えるけれど、それ以外の所は見えない、闇の状態である、ということも言えるのではなかと思います。
自分の個性を明確に打ち出し、世界に放つことで、魂の友人たちや、気の合う仲間に出会う過程がこの度数ですが、こうした過程はある意味、その仲間内だけで、
狭いイメージの中に、親密さを深めて行くことでもあります。
こうして、深く関わること、絆を深めることは、自分自身の個性を知っているもの同士が出来ることでもあり、また、そうした小さな集団に深まっていくことで、それ以外の世界が見えなくなることもまたこの度数は、言っているのかもしれません。
ワクチンを打たない人にとっては、その世界が全てであるといったようなことが起こってくるのです。
獅子座から、蠍座までのサインは、私とあなたという、世界観について学ぶ領域ですから、まだ、全人類愛的な意識は獲得しません。
親密さ、共同イメージを持つもの同士が親密さを深めて行く場面として
この度数を捉えていくと良いのだと思います。