シャボン玉を膨らませている子供たち

Children blowing soap bubbles.

13の数字のエネルギーは、素数であり、ほかに類を見ないカリスマ性と、

超絶的なパワーを持ちます。

サビアンにおいて、13度は、前半の物語を仕上げていくために、11度でホップ、

13度で、ステップ、15度でジャンプ!といったような、非常に跳躍力のある、パワフルな物語が描かれています。

11度から15度までの、第3グループの物語は、ここで、天秤座のテーマである、

他者とのやりとり、世界とのやり取りを、最大限に活性化させ、世界と、ダイナミックに関わっていくために、その、世界と関わるための知恵の開発に、挑んでいます。

6~10度までで、世界との関りに大いに傷つき、世界との関りの難しさを、たくさん学んだ天秤座では、世界と能動的に関り、そして、世界の中で、自分の意思をうまく反映させて生きるためには、どうしたらいいのか、という知恵を開発していこうとしているように見えます。

それは、人との関りももちろん、そうですし、自分自身のパートナーである肉体との関り、自然界やこの物質界との関り、などなどが、全て、世界との関りと言えます。

私たちはこの地球で、生きていくうえで、これらの「世界」との関りをうまくやることができなければ、 何一つ、うまくやることができないし、よりよく生きていくためには、

必須の知識となるのではないでしょうか。

てんびん座は、風サインですから、知識や知恵、精神をテーマに持ちます。

この世界とよりうまく関わっていく方法を、11~15度までのこの第3グループで開発し、より一層、世界と能動的に関り、もっともっと世界を広げていこうとしているのではないでしょうか。

11度では、自分が体験してきたことを教える、という行為を始めました。

教える。という行為は、分からない知らないことが前提の人と、分かってる知ってることが前提の人との、コミュニケーションです。

だから、心と心のやり取りや、相手を理解しようという努力がなければ、伝えることが実はとても難しい関係性であるということをお話ししました。

理解しようという努力がない限り、永遠に、誤解を生んだままの関係性になることだってありうる関係性なのです。

しかし、天秤座では、自分の世界を能動的に切り開いていく第一段階のホップ、として、教える。という行為を選んだのです。

これはとても、パワーのいることだし、エネルギーを要することです。

そして、この教えるというやり取りを通して、自分自身が深く触発されたり、また、どうしたって伝わらない、という諦めや、誤解を生じてしまうことに対するジレンマ、・・

教えるということを通して、おそらく、非常に深い意識領域に突入していった流れが、12度の鉱山の炭鉱夫の度数ではないかと思います。

こうして、12度では非常に深い意識領域まで、ストイックに入っていきましたので、その張り詰めた緊張感が、13度で、一気に、軽いほうへ発散されているように感じます。

12度では、一人孤独な深くて暗い意識の深層まで、旅をしていたような場面です、そこは、誰かと深く関わったことで起こる、自分の世界を突き詰めたい、誰ともかかわらず、自分だけの世界を掘り下げる時間の必要性だったのだと思います。

しかし、本来、天秤座は人と関わるサインであり、世界とのやり取りをし続けるサインです。

しかし、天秤座の世界では、常に、人と関わり、世界と関わり、自分の意思を世界に投影し、レスポンスを受け取るという作業をし続けるエネルギーですので、

常に、相手や世界からの影響を受け続けているサインでもあります。

よく、天秤座に、たくさんの惑星や感受点を持つ人が、人間関係に疲れてしまって、人と関わらなくていい環境を選ぶとか、家に閉じこもってしまった経験がある、などということを聞きます。

相手の気持ちや、フィーリングを無意識に受け取り、それを瞬時に察し、行動することが出来る、天秤座特有の性質は素晴らしい才能でもあるのですが、ときに、

自分自身がどこにあるのか分からなくなってしまったり、周りを気にしすぎて疲れてしまったりといったことも起こるのではないでしょうか。

だから、こうした天秤座の性質が強く出たときほど、一人になる時間が必要だったり、誰ともかかわらず、世界からの影響をシャットアウトすることが必要になる。

普段からそれが無意識にできている人と、意識的にそれをやらないとどんどん、ストレスが溜まっていってしまうタイプの人とがいるように思います。

しかし、私たちは、大なり小なり、世界とたくさん関われば、関わった分だけ、自分のエネルギー領域に帰る、休息時間や、深く自分自身に入る時間が誰しもにとって、必要なのではないかと思います。

こうして、11度で、活発に他者と関わった結果、12度では、その分深く、地中(自分自身)に潜る、という流れが必要だったのではないかと思います。

こうして、12度で深く深く自分自身の心の深層に潜った後、今度は、また13度で、

軽やかに、世界と関わり、遊んでいる様子が、13度のこの度数ではないかと思います。

シャボン玉は、子供たちの遊ぶ様子が目に浮かびます。

シャボン玉は、膨らませては、はじけ、また、膨らませてすぐ、消えて。

七色に光り、とても綺麗で、楽しいシャボン玉ですが、その美しさも楽しさも一瞬のことで、後から後から、どんどん、消えていきます。

幼いころ、シャボン玉を夢中になって膨らませて、追いかけて、手でつかもうとするけれど、すぐにはじけてしまい、一向に掴むことができない。

その儚さに、子供のころは、夢中になったものではないでしょうか。

12度の炭鉱夫の度数で、深く自分自身に潜った、天秤座では、この13度で、今度は、世界(外側)に向けて、どんどん、働きかけていってる場面なのだと思います。

どんどんアイデアを出し、世界と能動的に関わっていく。

でも、その性質上、その場限りというか、アイデアや閃きはたくさん出るけれども、

どれも、まだ、実態を得ない、というか、まとまりがないような感じがします。

12度で深く潜って、掴みかけた自分自身の真理、のようなものを、13度では、世界の中で、表現してみようとしているのだと思いますが、

12度で掴みかけたものを、まだ、しっかりと、まとめ上げられるほどの集中状態には至っていないようです。

だから、あれもいいかも、これもいいかも、こっちも楽しそうかも、あっちもいいなぁと、いろんなアイデアがどんどん出てくる状態です。

こういう時って、周りからいろんな要請が入ったりとか、世界からの働き掛けも多いので、あ、じゃあ、それもやってみます、あれもやってみよう、と浮かぶのですが、

どれも、深くじっくり腰を据えて、取り組むようなものではなかったりします。

ある意味、そういうときのほうが、外側に開いているし、軽やかな自分の状態の時でもありますので、たくさんの人と、楽しくコミュニケーションが取れたり、それこそ、シャボン玉遊びにような、軽い遊びをたくさんの人と一緒に楽しめたりするのです。

実際にこの度数も、children、と複数形になっていることから、たくさんの人たちがともに遊んでいる状態が浮かびます。

でも、その関りは、深く理解し合い、対峙し合うような、深いかかわりではなく、

あくまで、浮かんでは消えるその場限りの楽しさを、たまたま一緒に公園に居合わせた人たち同士が楽しんでる、といったニュアンスなのかもしれません。

ある意味、そういった意味では、天秤座の活発なコミュニケーションというテーマは、13度のこの度数では、パワフルに達成されているのかもしれません。

しかし、物語はここで終わりではなく、深く潜った後にくる、知性が活性化し、ちょっとテンションが振り切れて、一時的にまとまりがなくなってる状態も、この度数では表しているのではないかと思います。

アイデアはたくさん出るけれど、一向にまとまりが掴めないという経過を経て、

この後、真に、自分自身の意識の扱い方を自然と獲得していく流れに入っていくのが、14度以降の流れになります。