蝶の左側にある3番目の羽

A third wing on the left side of a butterfly.

サビアンにおける24度は、土台に3を置いた、6の数字のエネルギーになります。

3は創造性で、6は、周囲のエネルギーを召喚し、自己の輪郭内に取り込みます。

6は、周囲とのバランスをとり、調和しようとするエネルギーなのに対して、3は、創造性、生産するエネルギーです。

ですから、24は、外側へと創造し、拡散したものを、自らの内側へと取り込み、

内側で充足するのです。

ですから、24は、自分で放ち創造したものを、自らの中に満たす。そんなイメージがあります。

サビアンにおける24度は、そういった意味で、23度で成熟しきったそのサインのテーマが、24度で、より深く内面的な超越した力へと変容していく度数だと感じます。

23度で、ある種、そのサインのテーマを、もっとも創造的な形で、表現することに成功しているので、外側に対する仕事は、ある意味完了しているのです。

この後、サインのテーマを自らの魂へと反映させていくために、内へ取り込み、スピリチュアルな意識状態へと開いていく・・どのサインでも、そういった流れに

この度数頃から入っていくように感じます。

天秤座24度は、蝶の左側にある3番目の羽、となっています。

蝶は、象徴的に、魂の資質を表します。蝶の羽は、オーラに象徴され、

私たちの肉体の周りには目に見えない多次元層のオーラがあり、蝶の羽がそのように見えるからと言われます。

また、3番目の羽は、蝶は通常2枚の羽根を持つのに対して、ここでは3枚目の羽が出現してきています。

2は二極性や二元性の物質的な法則にあるのに対して、3は、肉体を超えた、魂の資質であり、創造性を示す数字です。

また、左側は、直観的で、外界に対して、開かれた性質であり、右側は、理性的で、内面的な資質となります。

ここまでの流れで、天秤座は、21度の男性性のエネルギーで、大勢の人の集合無意識に効果的に働きかけるまでに跳躍し、

22度の女性性のエネルギーで、対一人の人の心と深く対話し、相手の無意識のニーズにたいして、答えることのできる、高い対人スキルを獲得してきました。

こうした、21度と、22度の流れをもって、23度では、今度は、時代の大きな動きを先駆けて読み取ったり、人々の集合無意識を敏感に察知したり、自然界の大きな潮流や兆候を読み取るまでになっていきました。

こうした、高い波動領域の空気感まで読み取ることが出来るようになった天秤座は、24度では、物質的には見えないものや、手に触れることができないものの領域にまで、意識が及んでいくことになります。

サビアンでは、24度くらいから、そのサインの性質における、スピリチュアルな意識の目覚めの領域に入っていくように思います。

24度は深く、自身の内側の創造性の鉱脈へと潜っていく・・そんな風に感じます。

天秤座の24度では、自身のオーラ領域、多次元なボディ、エネルギーフィールドに意識が及んできているのだと思います。

これは、魂への接触を始めたことであり、魂の羽音を聞きながら生きていく

意識レベルに入ってきているということなのだと思います。

人は、人生において、頭で考えたこと、一般常識や、世間的な常識などで、決めたこと、などにばかり、囚われて生きていると、どこかで破滅に向かってしまうものなのかもしれません。

もちろん、世間の常識や、頭でロジックで考えるということも大切なことですが、

ときに、大切な決断をするときは、理屈ではない直観、魂の声に従うということが必要なのだと思います。

しかし、そうはいっても、魂の声などなかなか聞こえるものではないし、

頭で考えた決断を優先してしまう人も多いのではないでしょうか。

頭で考えた決断、世間一般的常識的な、選択というのは、一見、その時は良さそうに見えるのです。そして、一時的にはそれで、機能してしまったりするのですが、

長い時間を経ていくと、最初の歪やゆがみが、どんどんほころびが広がって、

どこかで、大きく修正しなければならなくなってしまうのです。

天秤座24度では、こうした、外側からの情報や、世間の一般常識や周りの人たちの要請には、耳を貸していません。

周りの空気を読んで、相手の気持ちを第一に汲み取るのが専売特許の、天秤座が、周りの情報を一切、取り入れないってどういうこと?と思われるかもしれませんが、真に、天秤座の資質を成熟させてきたことによって、もっとも大切な選択や決断は、自らの内側から、そして、魂の声に導かれているのです。

天秤座の資質を成熟させきるということは、根源的には、自分自身に最も密に接触するということであり、自分自身の魂の声を聴きながら、その直観に導かれて生きるということに他なりません。

ですから、ここで、魂の直観に導かれてする決断とは、世間的には、全然、正しくない、ということもあるかもしれませんし、周りの人たちにめちゃくちゃ反感を買ってしまうようなこともあるかもしれません。

世間的な正しさとか、周りの人たちの意見というのは、結局、外側からくる情報であり、これを、選択と決断の指針にしてはいけないのです。

天秤座は、相手のニーズをくみ取る天才ですから、相手にとって好ましい自分を演じる天賦の才を持ちます。

また、天秤座は集団の中で、絶妙な立ち位置にいつも立ち、周りの人たちから好まれ、親しまれ、愛される天才なのです。

しかし、この度数まで来ると、誰が何と言おうが、自分の魂の声に忠実に従って

決断し、魂の直観と違うことは1ミリも従わないというあり方になっていきます。

魂の声を貫くということは、ある時は、周りの人たちが全員離れていって、一人ぼっちになるかもしれないし、世間一般から、白い目で見られたり、反感を買って責められたりすることもあるかもしれないのです。

でも、真に成熟した天秤座の資質を手に入れたことで、世界や自然界の潮流を読み取ることが出来るまでになり、自らのオーラフィールドや、目には見えない、魂のエネルギーに接触するに至ったのです。

相手の心を読む、周りの空気を詠む、ということは、究極的には、こうした大きな視点、俯瞰力を手に入れていくことであり、自らの魂に本質的に接触しながら生きる生き方へとつながっていくのです。