五つの砂山の周りで遊ぶ子供たち

Children playing around five mounds of send.

サビアンにおける15度は、1~15度までの前半のストーリーの完結編であり、ここで、前半のテーマを、完了していきます。

1度から15度までで、最もテンションの高い度数は、いくつかありますが、11~15度までの、第3グループは、前半の中でも最も、活発で、そのサインの純粋なテーマをどこまで、高みへと昇り切れるか、のチャレンジを行っているような場面です。

11~15度までで特に、テンションが高い数字が、11度、13度、15度で、この三つの度数で、押しに押して押し切る感じのイメージがあります。

一つ前の14度の、電話接続士の度数では、蠍座のテーマである、この人間社会で、たくさんの人の心を掌握し、その人間の海の中で、高みへと昇り切るために、自分自身をもっと成長させて高めていくために、マイナスになる人間関係を、整理していく、もしくは必要な関係性は、誰よりも大事に育てていくといった場面が描かれていたと思います。

15度では、まず、5という数字が出てきています。

4は四元素の法則であり、自然界の純粋な法則ですから、4という数字は、四つ足の動物的な本能的な性質を示す数字でもあります。

これに対して、四つ足に、知性(頭)が一つついて、5になるのが、人間ですから、5は人間のシンボルでもあるのです。

砂の一粒一粒は、私たち一人ひとりかもしれません。

そして、一粒一粒の砂が集まると、山になり、これは、集団を意味するのだと思います。

この度数は、砂山という集団の頂点に立ち、もしくは、人の心を掌握し、集団というものを、采配し、その集団を意図するように動かすことのできる、影響力の強い人物像がここでは描かれているのだと思います。

蠍座の前半のテーマの完了を見る、この度数では、集団を司るもの、

集団を采配するもの、の世界観が描かれているのではないでしょうか。

ここまでの蠍座では、人生の大きな困難に出会い、そこで変えられない壁を乗り越えるために、強い感情のエネルギーを持ち、深く自分自身の心に向き合い、非常に集中した状態で、努力を続けてきました。

こうして、深くのめり込み、集中し、一つのスキルや、技術を身に着けたことで、この社会のなかで自律的な意識をもっていくに至ります。

そして、こうした自律的な意識を持つ者同士の集いに参加し、同じように何かを為した人、努力を続けている人と出会うことで、人間とは付き合う人間によって、自分自身もどこまでも変化していけるものだということを学んだのではないでしょうか。

また、人間社会の中で、人の心を惹きつけたり、心を掌握することで

より、自分の意図した方へと、舵を切りやすくなり、現実を動かせることも学んだ場面ではなかったでしょうか。

こうしたことを学習した蠍座は、弱みを見せたり、逆に自分を階級の高い人間だと演出することでの効果も学び実践してきたのではないでしょうか。

獅子座から蠍座までは、人間関係を学ぶサイン領域ですから、ここではまだ、人間関係において、私かあなたか。という関係性から脱していない中での学びなのです。

射手座以降のトランスパーソナルサインに入ると、私かあなたか。ではなく、

私もあなたも。もしくは、私たち。の領域に入っていくのですが、

蠍座での学びは、まだそこには至っていませんから、

あくまで感情的で情動的な世界観の中での、人間関係を学ぶのです。

ですから、様々な、人心掌握術を用いて、人の心を掴み、魅惑し、感情を動かして、自分の思い通りにしようとする、いわば「策略」ともいえるものが、

多くなるのです。

それを姑息だとか、卑怯だとか言ってしまえばそれまでなのですが、

でも、裏を返せば、私たちの世の中はまだまだ、そんな分かりやすすぎるやり方に、コロッと持ってかれる人がいかに、多いかということで・・

だからこそ、そこに付け入ってでも、成功したい人、自分の想いを果たしたいという、ストイックな人たちが次々とそうしたやり方にチャレンジするのではないでしょうか。

私たちが集合無意識レベルでそういったものにコロッと持っていかれない、真相を見抜く目、のようなものを持ち始めれば、こうした蠍座的人心掌握術は、もしかしたら、未来の世の中では通用しなくなる日が来るのかもしれませんね。

蠍座15度のこの度数では、非常に強い、人の心を惹きつけるパワーと魅力と、人心掌握術に長けた人物が、集団を操り、采配している世界観が描かれているのだと思います。

例えば、組織とか、会社などもそうだと思いますし、カリスマインフルエンサーみたいな人も近いイメージだと思います。

後は例えば、その会社の商品のラインナップをすべて使い続けていれば健康でいられる、などそういう形態のビジネスなどがあると思いますが、

そういったものも、この蠍座15度的なパワーを感じます。

タロット15番は、悪魔というカードですが、私は悪魔のカードが、

蠍座15度のこの度数と、イメージが被るのです。

悪魔は悪いカードなのではなく、非常に強い、フォースを持った状態なのですね。

パワーではなく、フォースです。

パワーとは、内側から無限に湧き出てきて、限りが無いもの、減らない者なのに対して、フォースは、供給源が他人であったり、自分以外のどこかや何かであったりするものです。

ですから、この砂山の度数は、無数の人たちからエネルギーを吸収して、彼らの希望とか、儚い夢とか、欲望とかそういうものをフォースとして、

増大していく、世界観を感じさせます。

タロットの悪魔のカードもそうですがそういった意味では、ビジネスが急成長するときなどには、非常に、必要なエネルギーになるのです。