明るみに出る未亡人の過去
A window’s past brought to light.
サビアンにおける13度は、5度区分ずつのグループ分けにおける、第3グループの三番目の度数で、11度から始まった第3グループは、
そもそもが、そのサインの前半のストーリーを、思いっきり高いテンションで、跳躍して、そのサインの前編の物語を到達していこうとする活力のある場面です。
11度で、ホップで飛び出し、
12度のステップで、自然界の本能的な法則を扱います。
そして、13度で、ジャンプ!といった形で、
前半のストーリーを一気に仕上げにかかる働きが起こります。
ここまでのストーリーで、11度の寺院の左側にある、物質的な悟り、という度数では、とてもストイックに、活動的かつ、男性性的なエネルギーで、精神の道、魂の道の探求に入っていく姿が描かれていました。
魂の道を探求するためなら、俗世生活も、何もかも捨ててもいい、といった覚悟で、入山するようなスタンスです。
そして、そのストイックなスピリチュアル探求を続けていくうちに、
射手座12度では、旗が鷹に変わる。といった、潜在意識のパワーを使いこなし、それを超越するところまで至っている場面なのだと思います。
神智学の教えでは、私たちが、精神的に真に成熟して霊的に生きるには、アストラル体のエネルギーを統括し、意識化しなければならないということが教えられています。
アストラル体のエネルギーとは、欲望とか、様々な下方からくる本能的な欲求だったりするのですが、これらに無意識で翻弄されている状態では、真に霊的に生きる事はできないし、かといって、これらの下方の欲望を汚らわしいもの、として、向き合おうとしなければ、これもまた
尚、下方の無意識のエネルギーに翻弄されてしまう人生になるということなのです。
下方の欲望や、欲求は、魂の意図の現れであり、そこを一つ一つ扱っていくことで、結果、魂の意図が見えてくるということがあるからです。
ですから、欲望や欲求に振り回されるでもなく、それを汚らわしいものとして遠ざけて向き合わないでまた翻弄されるでもなく、
まっすぐに、自分の欲望を見つめ、顕在化し、真摯に取り扱っていくことで、蠍や鷹へと飛翔していくのだと思います。
このように12度で、潜在意識の力を現実創造に使う方法に辿り着いた
射手座の物語は13度で、明るみに出る未亡人の過去、というキーワードになります。
12度で、潜在意識の活用スキルにまで至ると、物質的な現実場面と高次元の場面が、連動してきますから、それまでは、書物を読んだり、思考の力を使って、スピリチュアルを学んだり、精神探求していたところから、12度的な力を手に入れると、書物や先生がいなくても、自分の内側から、インスピレーションを得ることが出来るようになります。
アカシックリーディングや、インナーボイスといったようなところに直結して、必要な情報を取り出すことができたり、現実を創造したりすることが出来るようになっているのです。
こうした過程から、13度では、世の中の常識と言われていることや、事実と言われていることの裏側にある真実とか、ゆがめられて伝わっている歴史的な事実などが、そうではないところに真相があることなどが
誰に教わらなくても分かるようになったりするわけです。
なぜか、幼いころから知っていたような、夢の中で習ったような、
そんな感覚を思い出したりもします。
テレビや新聞や、一般的に言われていることや流れている情報が、
いかにあやふやで当てにならないものかということに気づく必要があります。
私たちは、頭でばかり、必要な情報を取りに行こうと躍起になりますが、実際どれだけ、新聞や本を読んでも、ネットで調べて情報通になっても、真実の情報というものは、残念ながら、外側から得られるものではありません。
自分にとっての真実の情報は、自分の内側から、出てくるものなのです。