昨日の記事で、惑星は、アストラル・アクセス。

潜在意識や感情を司る、アストラル層を主に担当していると

書きました。

アストラル、とは、「星のような」「星の世界」のような意味を持ち、

星幽、とも表記されます。

アストロロジーは、アストラル体から由来しており、

このアストラル体の無意識に、向き合う魂の学びでもあるのです。

一生を通して、惑星のサイクルを感じ取りながら、自らのアストラル体を

変容させていくことで、魂の意図に気がついていきます。

では、これらの惑星に対して、月の次元とはどのようなものでしょうか。

太陽は、恒星意識であり、魂の意図から、ソーシャルな意識から、

パーソナリティといった性格的な要素から、物質次元の肉体的な資質まで

ホログラフィックに、全体像を担当するのに対して、

惑星意識は、アストラル・アクセスで、無意識の膨大な阿頼耶識を担当しています。

これに対して、月は、もう一つ下の次元の、エーテル層に近いところにあり、

惑星意識に対して、もっと、本能的で、生理的な意識について、担当しています。

エーテル層とは、肉体次元の上位に位置する部分で、

肉体と、アストラル体以降の上位階層を、媒介し、繋げる役割を果たしています。

気とか、プラーナとか、東洋の経絡だとか、チャクラといったものは、

この階層に、存在します。

「月の扉」は、私の造語ですが、

この月の扉を手繰り当てることで、肉体の次元にのみ閉じ込められた

幽閉された状態を脱し、多次元な自分に出会っていく旅路が始まるのです。

この月の扉は、私の感覚では、物質次元と、アストラル体を繋ぐ、エーテル階層あたりに

存在するイメージで、ここを入り口にして、アストラル体以降の意識に目覚め始めるのだと。

では、月の扉というのはなんなのか、というと、

今風の言葉で例えると、インナーチャイルド、とか、メンタルブロック、ビリーフ、などと

言われるもので、心理セラピーなどでは、もうお馴染みの概念となっていますよね。

私たちは7歳くらいまでは無意識しか持たない、と言われます。

顕在意識を持たないので、7歳くらいまでは、これが良い、悪いという判断をしませんので、

親との関係性や、育った環境などが、そのままその人の人格形成の土台となり、

その後の人生に、大人になってからも作用し続けるものになります。

こうして、良いものも、悪いものも含めて、私たちは無意識の信念やビリーフといったものを

たくさん持っており、

インナーチャイルドを癒すことがとても大切なことだということは、

現代では、知る人が多くなってきていることと思います。

しかし、インナーチャイルドを癒しさえすれば、全てのブロックを取り払いさえすれば、

幸せになれる、とか、

全てのインナーチャイルドを癒さなければ、先に進むことができないとばかりに、

インナーチャイルド癒しに、躍起になりすぎる傾向も、感じられることも多いものです。

あたかも、インナーチャイルドを癒すことがゴールで、それが達成できれば、

幸せになれると・・

でも、私の、月の扉の感覚では、インナーチャイルドに向き合うことはもちろん大切

なのですが、インナーチャイルド癒しはゴールではなく、スタートであり、

多次元なる自分への、扉を開ける、大いなる始まりの時だと、いつもお話ししています。

先に、惑星意識や恒星意識のお話をしましたように、

インナーチャイルドは、幼少期などの自分の無意識の土台と向き合うものですから、

ここと向き合うことで、そのさらに奥にある、多次元な自分に接触していく

ことになります。

まずは月から愛する。

というお話を、最初にするのですが、

ホロスコープには、月星座以外にも、月の次元を担当する感受点がほかにもいくつかあって、

また、月の階層を紐解く、チャートが、実は専門的に学んでいくといくつも存在します。

また、タロットカードなども、月のレベルであるエーテル体を担当するツールですので、

自己の潜在意識と対話するのに、とても優れたツールなのです。

そもそも、タロットカードは、大アルカナ22枚、小アルカナ56枚の78枚で構成されていますが、

大アルカナの22枚は、私たちの魂の成長ストーリーが物語となって描かれており、

大アルカナ18番は、まさに「月」というカードなのですが、

私たちが、肉体次元の有限の存在と思い込んでいるところから、月の扉を手繰り当て、

その扉を開けて、多次元な自己に出会っていくまでの、ストーリーが描かれています。

19番の太陽のカードは、古典的な絵柄では、太陽と、二人の人物が描かれていますが、

これは、多次元階層の自己、エーテルの体だ、とも言われています。

タロットカードが、こうした月の扉を開けて、魂の自己に出会っていくまでのストーリーが

描かれているものだということを、タロットをやっている人のどのくらいの人が

知っているのでしょうか・・

この、タロットの根本の物語を抑えないまま、また小アルカナの、数字と四元素の意味を抑えないまま、

タロットを学んでしまうと、とても表層的な知識となってしまい、

奥深いリーディングをすることができなくなってしまいます。

ですから、

タロットカードは、占い師に占ってもらうものではなく、

自分で毎日カードを引いて、自分自身の無意識と対話する期間を是非とも、

誰しもに設けてほしいと思っているのです。

こうして、数年間、タロットカードで、毎日、ご自分の潜在意識との対話を繰り返したり、

ホロスコープから、ご自分の月の次元の物語を紐解いていくことで、

毎月の月のサイクルを感じ、

それぞれの惑星のサイクルを感じながら、何年も過ごしていくと、

少しずつ、月の扉を開けて、さらにその内奥にある、自己に出会っていくのです。

その扉の部分を担当しているのが、月(エーテル階層)なのです。

月は、女性であれば、私たちの月経の周期や、

感情のサイクルも28日と言われますから、

このサイクルを意識して暮らすことで、自ずと、みずからの、月の意識が開かれて

いきます。

元々、日本は、月ととても密接な関係性を持ってきた文化を持つ国民なので、

明治5年までは、太陰暦が使われており、月のリズムとともに生きてきました。

1ヶ月の始まりは新月の日であり、月が欠けてきたらそろそろ、新しい月が始まるね、

みたいな感じで、暮らしてきたのです。

また、東洋人の私たちは、太陽の暦である二十四節気、七十二候といった12サインと連動した

暦も使ってきました。

これは、季節の流れに沿ったもので、農業や、体の養生などに、とても使いやすい暦ですから、

自然界と肉体レベルでは、二十四節気を、

感情や、心のサイクルでは月のサイクルである太陰暦を意識すると良いのです。

これに対して、現在、私たちが使っている、

グレゴリオ暦は、全てのこうした自然界のサイクルを無視したものですから、

なるべく、自然界や、感情サイクルに沿った、暦を意識して暮らすことと、

さらに、惑星のサイクルを、取り入れていくことが、とても大切になります。

ホロスコープには、

月の担当する感受点には、月以外に、代表的なものとして、ノード軸があります。

次回の記事では、月の担当するものと、ノード軸の担当する領域について

お話ししていきたいと思います。