こちらの記事は、2022年にアメブロで連載していた記事を編集した物です。
土星が来る時
トランシット惑星のヒットについて、その惑星がくる時
どんな影響になるのかを、お話していきたいと思います。
トランシット土星が、自分自身のネイタルチャートの、
太陽や月、などの主要な天体、または、
アセンダントやMC、IC、DESなどのアングルにかかってくる時、
また、ネイタル土星と、トランシット土星が重なる時が
サターンリターンになり、これは30年弱に1度、ありますので、
29歳から30歳頃に誰しも訪れます。
2回目のサターンリターンは50代後半で訪れます。
また、ネイタル土星と、トランシット土星が、180度向かい合う時。
これは、15歳くらいの思春期と、40代前半、そして、70代前半で訪れます。
これらのタイミングはやはり、とても大きな影響がある時期になります。
土星は、約29年ほどの周期で、12サインを一周しており、
人生で2度から3度、その周期を経験することになります。
ですから、トランスサタニアンの一生に一度のヒットに比べると、
何度か経験できるヒットではあるのですが、
土星のテーマは、社会の中での大人意識の獲得です。
木星と土星はソーシャル天体です。
そして、土星は、
この社会の中で、自律的に社会と関わり、何か専門分野などを持って、
この社会の中で、責任を果たしていくこと、また
役割を担い、長期にかけて、自分にしか出来ない仕事を成し遂げていくこと、
そういったテーマがある天体です。
こうした、ソーシャルな大人意識が獲得することで、
さらに高次な、天王星、海王星、冥王星といったスピリチュアルな意識に開いて
いくのだと思います。
(月からダイレクトって回路もあるように思いますが。)
なので、土星がヒットしてくる時というのは、何がしか
こうした、社会的な意識、大人意識に、開かされるような、禊が起こってくる。
例えば、30歳頃に誰しもに訪れるサターンリターンは、
ちょうど、太陽の年齢域頃に起こりますから、
この時期は、自分とは何者か、何をしてこの世界で生きていくのかを、
見つけていく10年間になりますので、
その真っ只中で起こる、サターンリターンは、
それまでの30年分の生き方の中で、自分という魂を生かしていかに
この社会の中で生きていくか、を問われるような時間になるのです。
魂と、社会。の接点を見つけていくのが土星意識なのかもしれないなぁと
思います。
女性などはこの時期に、出産したりする人も多ですのでここで、
仕事を辞めてしまったり、勉強をやめてしまったりすると、
いったん、自分の太陽(魂)の意図をこの社会の中で見つけていくテーマを
持ち越してしまうこともあります。
また、女性でも男性でも、こうした時期に、自分を問い直し、
転職したり、全く新しい生き方を選んだりする人も多い配置です。
ここで、ごまかさず、自分を生きるにフォーカスして、
仕事や働き方を選んでいくことが大事だなーと思います。
次に来るのが、45歳くらいで来る、土星と土星の180度。
これも、みんなに訪れる配置で、
N天王星とT天王星の180度や
N海王星とT海王星の90度
N冥王星とT冥王星の90度など
トランスサタニアンのミドルエイジングクライシスヒットと重なったり前後して
起こる、土星の禊です。
孔子先生の言う、四十にして惑わず。は、この年齢は、
要素が複雑に絡み合って、惑ってしまいやすいお年頃だからこういっているんだと
思います。
30歳のサターンリターンの時に、自分の太陽(魂)をうまく発見できていないと
ここでとても複雑な様相を人生に示してくることが多くなります。
次回以降、トランスサタニアンヒットのお話も解説しますが、
トランスサタニアンヒットの時は、総称して、自分の魂とか、自由とか、理想とか、そういうものを
きちんと生きれてるか、それを生きるために必要なことを起こしてくる配置なのですね。
そして、土星は、その魂の意図をこの社会の中で、辻褄あわせて、
折衷案を見つけ、魂を社会への落とし所を見つける意識です。
T土星とN土星の180度の時期は、ちょうどこの中年期にきますので、
ミドルエイジングクライシスの配置では、魂の個性を生きること、自由や新しい感覚で
生きることを、ぐいぐいぐいぐい促されるのに対して、
土星は社会的な責任とか、この世俗での大人意識をぐいぐいぐいぐい促してくる。
一見、全くの反作用のように見える、息苦しい時間に思えるのですが、
魂とソーシャル意識が連動しないと、おそらく、人生では何もなし得ない。
この年代は、そこを発見していくための禊が訪れるのです。
ちょうど、45歳くらいは火星の年齢域から木星の年齢域に入るところです。
火星の年齢域までは、がむしゃらに、目標に突っ走ったり、
子育てや、仕事や、忙しいスケジュールをこなし続ける時間になりやすいのだと思いますが、
40代中盤になると、真の意味でのソーシャル意識に目覚めてくるものなのかもしれません。
その過程で必要なことが、この土星の180度の時に起こりやすくなります。
まだ、どこかでお子様チックで甘えて人のせいにしているところや、
逃げて向き合わずにいること、この社会の中で自分を生き切る覚悟をきっちりと
決めさせらるようなこと、
そんな時間になりやすいのかなと思います。
また、さらに、ネイタルの太陽や月やアングルなどに重なってくる時期はその人によって
それぞれになりますので、
こうした時も、ソーシャルな大人意識に目覚めるために必要な過程が起こってきやすくなります。
土星のヒットは、1年〜1年半ほどでそんなに長くはありませんが、
やはりヒットしてくるとしっかりとした体感があるものですので、
ヒット時期を調べて、うまく乗り越え、素晴らしい恩恵として土星のガイダンスを受け取る
時間にしたいものです。
ちょうど、去年と今年は、トランシット土星と、天王星がずっと90度の角度を形成している
時期ですので、2021年〜2022年に土星ヒットを受ける方は、天王星の作用もダブルで受けることに
なりますので、より、影響が強く、深くなります。
天王星が来る時
天王星は84年周期で、一つのサインに約7年ほど滞在します。
私たちの集合無意識は、トランスサタニアンの動きに非常に深いところから作用を受けますので、
天王星の7年サイクルも、時代のサイクルに影響を及ぼしています。
7年サイクルというと、土星も7年サイクルを刻んでいます。
29年で12サインを一周する土星は、4で区切ると7年ずつになり、
これは、月のサイクルにも準じているのです。
月は朔望月が29日サイクルで、これをプログレス月のサイクルに計算し直すと29年。
土星のサイクルとぴったり重なります。
私の持論ですが、月から派生する、その人の、インナーチャイルドや深いところにある
無意識のパターンが、人生を形成する時に、土星の現実が現れてくる。そのように
思っています。
月の無意識が、作り出す現実が土星として長い歳月を経て、タイムラグで現れてくる。
そんなふうに捉えています。
天王星は84年で12サインを一周しますから、誰しもに訪れる天王星のヒットとしては、
40代前半に訪れる、ミドルエイジングクライシスがあります。
これは、トランシット天王星が、ネイタル天王星と180度の角度を形成する時で、
42歳から44歳くらいまでに訪れます。
ミドルエイジングクライシスの配置は、冥王星と冥王星のスクエア、海王星と海王星のスクエアなどもあり、
30代後半から40代前半までの10年ほどの間に、順不同ですが全てのヒットが皆起こります。
トランスサタニアンのミドルエイジングクライシスの配置は、
それまでの40年あまりの人生において、自らの魂を生きれてない部分に対して、
軌道修正を入れてきます。
40歳頃といえば、社会的責任を背負っていたり、家族や子供を養い、
仕事も最も忙しく、子育てや家事の他に、親の介護が入ってきたり、
社会の中で、ありとあらゆる役割を同時進行でこなさなければならない時代だったりもします。
そうした、制限や、役割を生きる中でも、自分自身を生きるために
必要な事柄を起こしてくる。
これは、神様や宇宙から天罰が下るとか、そういうことではなくて、
自分自身の魂が、起こしていることなのです。
魂の叫びなのですね。
天王星のミドルエイジングクライシスの時は、土星の半回帰が同時に起こる時でもあります。
土星のサターンリターンが、30歳頃に起こるといいましたが、そこから14年ほどで、
ネイタル土星と、トランシット土星が180度になります。これが40代前半頃で、
天王星のミドルエイジングクライシスと前後して起こります。
2021年から2022年にかけては、土星と天王星が水瓶座と牡牛座で90度の角度をとっている
配置ですから、去年と今年でミドルエイジングクライシスヒットが起こる方は、
土星と天王星のヒットが同時に起こることになります。
こういう時もあるんですね。
トランスサタニアンは時間と空間を、超越した、肉体を超越した自己についての
ガイダンスを下ろしてきますので、
個人のネイタル天体やアングルに、重なってくる時は、一生に一度のヒットとなり、
非常に大きな、変容を人生に起こしてくる・・というか人によっては、人生を根底から
ひっくり返されて、破壊と再生を促すような、強制終了的な感じになる人もある配置です。
天王星やトランスサタニアンが自分のネイタル天体に重なってくる時は、
何が一体どうなっちゃったの?!って、訳わからない感じに思える人も多いのです。
こうしたヒットが起こっている時に、占星術やスピリチュアルに興味を持ち、
学び始める方もとても多いのです。
誰にも理解されない、人生が、どうなってしまうのかわからない不安、
人に話しても、到底理解されない、この感覚、これが一体なんなのか、それを
見つけるために、スピリチュアルを学び始める方もとても多いです。
トランスサタニアンのヒットが起こっていて、それはいつまでヒットして、
いつ終わるのか、そういうことがわかるだけで、すごく安心される方も多いのです。
芸能人や有名人のスキャンダルや、失墜のニュースなどみても、このトランスサタニアンヒットの
時期であることがとても多い。
ここで、もし、占星術を知ってたら、結果は違ってたのかなって歯痒く思ったことは
数知れません。
でも、トランスサタニアンヒットは、その人自身の魂が起こしていることだと言いました。
今の人生が、何かがどこかがおかしくて、自分の魂の声を無視して生きてしまってる時、
トランスサタニアンヒットは、強く作用を起こしてくるのです。
だから、決して、天罰でも、悪魔の所業でもないわけです。
天王星のテーマは、自由、個性、時空を超えた概念。
この天王星のテーマにとって必要なことを人生に起こしてくる。
自分の個性を生き、肉体や時間や空間に縛られず、自由に魂を生きること。
これに必要なことを、魂が起こしてきているだけなのです。
天王星のヒットは1年から1年半くらい続きます。その間に順行逆行があって、
2〜3回のヒットがあります。
このぴったりヒットがくる時がいつなのかを調べて、この1年半ほどの間を、
天王星の学校のレッスン期間として、いかに自分が自分を自由にしていないか、
個性を生きていないか、自分を犠牲にし、肉体や時間や空間に縛られて地球の法則に
自分自身をがんじがらめにしているか、に気づくための学校に通ってる期間と
思って、大切な時間として過ごして欲しいのです。
ぴったりヒットがくる時に作用が強くなりますから、その時に備えて、
それ以外の時間はあれこれ準備をする時間に当てると良いです。
トランシット天王星が、ネイタル太陽にヒットしてくる時は、人生において
自由と個性を生きるために、大きな転換期となることが多いです。
ネイタル月にヒットしてくる時は、内面的な心の部分に作用しやすくなりますので、
自分の内側にある、自由や個性を生きるための本当の望みや願望、欲望にスイッチが入ります。
月にヒットする場合は、家族や肉体の領域で現れたりもしやすいですが、
感情面への作用ですから、現実が動くのはタイムラグを経て後から、になることも多いです。
アセンダントへのヒットであれば、自分自身そのものへの変化として太陽と似た感じになりますし
ディセンダントであればパートナーや人間関係を通して、それが現れやすくなります。
MCへのヒットであれば、職業や、仕事面、社会活動の領域で、天王星のテーマが現れます。
ICへのヒットであれば家族や家、プライベートな領域で、自由と個性について向き合うきっかけと
なりやすいです。
海王星が来る時
海王星は、約165年ほどで黄経を一周していますので、
私たちは海王星の周期が一周するのを、人生において全てを経験することはできません。
土星は29年、天王星は84年ですから、
土星については、人生で、2回から3回ほど、そのサイクルを経験できる人が
多くなります。
土星のサイクルは幾度か経験するうちに、この世俗と物質界の法則に、詳しくなり、
成熟した大人意識を獲得していくのです。
天王星は、84年サイクルですから、だいたい、今の高齢化社会の私たちの
一生涯分と同じくらいのサイクルなのです。
ひと昔前までは、人間の平均年齢が50歳くらいでしたから、
だいたい、トランスサタニアンのサイクルを経験できる人は、少なかったです。
ですから、昔の人たちは、土星意識を獲得すれば、まずは恩の字だった。
何か一つの社会的責任を全うし、徳を高め、世のため人のために
生きられれば、恩の字だった。
でも、現在、トランスサタニアンの時空を超えた意識に目覚め始めた人類は、
土星意識の獲得だけでなく、そこからさらに先の、時空を超えた意識、
多次元な本来の自分を思い出していくフェーズへと集合無意識は
入っていっているのだと思います。
そもそも、天体望遠鏡の技術ができて、天王星が発見されたのが1781年、
海王星が発見されたのが1846年、冥王星が発見されたのが1930年、
最近なんです。
1700年代は、大航海時代から、世界中が貿易をしたり、行き来する時代が
始まっています。また、ホメオパシーなどの自然療法が下されたのもこの時期です。
トランスサタニアンは、もちろん、発見される前から存在していて、
私たちの集合無意識に影響を及ぼしていました。
しかし、トランスサタニアンを発見する技術がなかった頃の人類にとって
トランスサタニアンの影響とは、、無意識に対して、爆発的な作用を
起こしてきて、その莫大な作用にただただ無意識で翻弄されてしまう・・
そのことが、歴史にちゃんと刻まれています。
(人類の戦争の歴史とか、殺戮の歴史、天災、など、トランスサタニアンの影響が
ぴったりと現れてる事例はいくらでもあります)
しかし、現代の私たちはこうしたトランスサタニアンの影響をただ、翻弄され
振り回されるだけでなく、魂に接触し、その声に導かれながら生きる創造的な
人生のために、活用できるまでに意識が発達してきているのです。
孔子の論語では、
15にして学に志し、(水星年齢域)
30にして立つ(太陽年齢域とサターンリターン)
40にして惑わず(火星年齢域と、トランスサタニアンミドルエイジングクライシス)
50にして天命を知る(木星年齢域、キローン回帰)
60にして耳順い(土星年齢域)
70にして則を超え(天王星年齢域、トランスサタニアン)
と言います。
50歳、60歳くらいまでしか生きられなかった時代は、木星、土星のソーシャル意識を
獲得することが人生の大目標であり、
老子や仏陀の領域までの意識を獲得できる人は、ほとんどいなかった。
でも、老子や仏陀の意識なんて、自分には全く関係ないって思ってるかもしれませんが、
今の時代に生きる私たちは、みんなが、この老子や仏陀の意識を獲得していくそういう
フェーズに入ってきているということです。
そのためには、木星、土星の大人意識を獲得しなけれいけないし、
(そこすっ飛ばしてスピリチュアルな意識に開くことはできません)
トランスサタニアン意識に開くとは、時空を超えた意識、魂をこの俗世で生きる意識です。
土星のヒットが、こうしたソーシャル意識や大人意識を獲得するために必要な
禊を起こしてくるのに対して、
トランスサタニアンヒットは、こうした時空を超えた魂に接触する意識に開いていくために
必要な事柄を起こしてくるということです。
海王星が、ネイタル惑星やアングルにヒットしてくる時、
これは、人生に1度あるかないかの、大変容のタイミングになります。
よく占星術書などでは、海王星が来る時は、
惑ってしまったり、
地に足がつかなくなってしまったり、
夢想的になってしまったりする、というような
ことが書かれていると思います。
確かにそうなのですが、では、それは何故なのか。
そもそもの海王星のもつエネルギーとは、
金星と木星を倍音化して、波動を高次に上げたようなエネルギーを持つ惑星です。
金星と木星は、カバラ生命の木に当てはめると、右側の柱の
右脳的、直感的、本能的な部分を司るグループです。
トランスサタニアンは時空を超えますから、海王星は最も、スピリチュアルで
霊的感覚が高まり、アストラル体にある普段は完全無意識の領域に
アクセスしやすくなるのです。
トランスサタニアンがくる時というのは、それまで変化したくてもできなかった
ことが、トランスサタニアンヒットのタイミングを経て、その後、永続的な変化と
なっていくような、大変化を無意識から起こしてくるのです。
頭でいくら、変わろうと思っても、人ってそう簡単に変われるわけではありませんよね。
それが、トランスサタニアンがくる時は、無意識の根底から変容が起こりますから
一時的な表層の変化とは訳が違うのです。
海王星の本来のエネルギーは、菩薩や聖母マリアのような
慈愛のエネルギーです。
母なる無私の愛。
こうした、わたしたちの俗世では、なかなか、体現しずらいような
理想を語ってくるのが海王星です。
でも、わたしたちの中には、誰しも、無私の愛があって、
慈悲深い存在であって、もしそれを生きられるのなら、
こんなふうに生きたい、
こんなふうに愛したい、
そんな崇高な理想が、誰しも本当はあるはずなのです。
でも、世の中は綺麗事では、罷り通りませんから、
どこかでそんな理想を持ちつつも、諦めてしまっている。
そして、何度も何度も、諦めるたびに、私たちは絶望していくのです。
いつから、こんなに諦めることが板についてしまったの?といえるくらい
私たちは諦めて生きている。
夢なんて見ない方が楽だ。
理想なんて掲げない方が傷つかなくていい。
夢なんて見るだけ無駄だし、
そんな途方もないリスクに挑戦するのは恐ろしい。
多くの人はそのように、縮こまって生きているものではないでしょうか。
自分の中の愛を無かったことにして。
自分の中の慈悲や慈愛を押し殺して。
でも、海王星が来る時というのは、そんな
自分の中にある、愛や崇高な理想が、はっきりと
ビジュアルで、色付きで、明確に、イメージできてしまうときなんです。
そして、その昔からずっとあった無意識になっていた
理想のイメージが、抗えないほどの威力を持って
脳裏に映像化される。
こんなことって、人生でそうそうないです。
でも、よく自己啓発やコーチングなどでも言われることだと思いますが、
イメージできないものは、叶わない。
明確にビジュアライズできたものは、現実になる。と
言われますよね。
これは真実なんです。
みんな、変わりたい変わりたいと、頭では思うし口でも言うんだけど、
じゃあ実際、どう変わりたいのか、何が欲しいのか、どうなりたいのかの
イメージが深いところで描かれていない。無意識になってしまってるんですね。
だから、表層の小手先の欲しいもののために、中途半端な行動をしてしまって
長続きしない。
また、海王星が起こしてくるビジョンとは、恐れや、不安を超えた、
愛を原動力にした理想であり、夢なんですね。
恐れや不安を原動力にした目標も、私は悪いとは思いません。
そこにまっすぐ目を向けることは、その人を成長させますし、
行動する素晴らしい力になります。
で、もっというと、この恐れや不安にまっすぐ突っ込んで
行動をしていくと、最終的には、海王星の言うような愛の理想や夢が見えてくるのですが・・
ここまで到達するのは、なかなか難しいのですが・・
海王星が一旦ヒットすると2年ほど、順行、逆行して重なりますので、
この期間を通して、しっかりと、自分の中にある深いところにある夢と理想を
ビジョン化し、この先どこに向かっていきたいのかが明確になります。
海王星ヒットの特徴は、ヒットしてる最中に、大きな行動に出るというよりかは
この時間は、夢と理想を膨らませながら準備する時間にすると良いと思います。
もちろん、向こうから、変化を起こす事象がおのずとやってくる、ということも
あります。そして、その変化を通して深いところにあるビジョンが明確になる、
気づくという流れも起こりますので、何も起こらないというわけではないのです。
ですから、よく占星術本などに、海王星ヒットの時は、惑うとか、薬物や酒に溺れる、というのは
惑星意識に完全に無意識で海王星ヒットに振り回されると確かにそうなりますよね。っていう
低次な現れ方ですね。
自分の中にある、深いところにある真の愛と理想が出てきちゃうわけですから、
準備がなく、無意識で普段から生きている人は、
その崇高な愛と理想に対して、現在の現実があまりにもかけ離れすぎてて、
どうしたらいいのか分からず、お酒やドラッグに走って、夢の世界を仮想現実化したり、
不倫や性愛に走って誤魔化したり、地に足がつかなくなってしまう。
でも、トランスサタニアンが来る時は、どれもそうですが、このような低次な活用で
終わってしまうのは非常にもったいないです。
確かに渦中にあるときは、葛藤も多いし、辛く感じることもあるのですが、
それは、全て魂を生きるために、自分自身が起こしてきている必要なことですから、
歯食いしばって、変化するために活用するのです。
トランスサタニアンヒットは、一生に1度起こるか起こらないかの
大きな変容のタイミングですから、これを是が非でも活用する。
古い時代の人類は、完全にトランスサタニアンに翻弄されていました。
現代でも、そう言う人はまだまだ多いです。実際。
しかし、トランスサタニアンの莫大な変容のエネルギーを意識でなんとか活用できる人が
増えてきているのも事実だと思います。
明確に描かれたビジョンは現実化する。
それが海王星ヒットです。
冥王星が来る時
冥王星は、公転周期が246年と、とても長く、私たちは冥王星の周期の3分の1しか
生きられません。
ですから、海王星と同様、私たちは冥王星や海王星の意識を網羅することはできません。
完全にアストラルレベルの無意識の領域にあるこれらの天体の意識は、
私たちの集合無意識とか、時代性などに反映してくるほど、大きな背景のある惑星です。
冥王星が発見されたのは1930年で、まだ100年も経っていないのです。
1930年の時点で、冥王星は蟹座にあったのですが、
冥王星が蟹座に入った1914年に第1次世界大戦が勃発しており、
冥王星が獅子座に入った1939年に、第2次世界大戦が始まっています。
冥王星が射手座に入った1995年にはWindows 95が世界に出てきて、
冥王星が山羊座に入った2008年にはリーマンショックが起こっています。
ちなみに、冥王星が天文学的に発見されるずっと前、冥王星が山羊座の27度にいた
現在と同じ位置にいた約250年前は、アメリカが建国された年であり、
フランス革命などが起こり、木星土星のグレコン、地の時代が始まった頃で、
資本主義の本格化、大量生産社会、都市密集文化が始まった頃です。
アメリカという国ができてから、ちょうど今、冥王星が一周してきたところで、
来年、2023年は、冥王星が山羊座から水瓶座に移動する年です。
今、時代の大きな節目にいるのがお分かりいただけると思います。
そのくらい冥王星の影響は甚大です。
社会現象や、時代の大きなうねりに冥王星意識は、深いところから影響を及ぼしています。
トランスサタニアンのサイクルを意識で追いかければ、現在の、集合無意識を
感じ取ることは、難しいことではなくなってきます。
ちなみに、2000年以降に入ってから天文技術の発展により、それまで太陽系の最遠だった
冥王星よりも、遠くにある惑星が、たくさん見つかってきています。
冥王星の外側にあるのがエリスで、現在牡羊座にあり、公転周期は、
558年ほど
そのほか、ハウメア(284年)、マケマケ(306年ほど)となります。
現在、冥王星、、エリス、ハウメア、マケマケ、小惑星セレスが
準惑星に位置付けられています。
私たちは、だんだんこうしたトランスサタニアンや、さらに遠くにある準惑星の
大きな集合無意識的影響まで、認識できる人が、現在の地球には増えてきているのだと
思います。
それまで月以下(エーテル)の意識に閉じ込められていた私たちの意識は、
次第に、惑星意識へそして、集合無意識を司る遠い惑星の意識へ、
そして、太陽や恒星といったさらに高次の意識へと、開いていくのだと思います。
トランスサタニアンの影響はそれほど、大きく甚大な作用であることがなんとなく
分かっていただけたのではないかと思います。
ですから、こうしたトランスサタニアンが、ヒットしてくるとき、というのは、
人生が、1度あるかないかの、大変容にになり、その後、永続的な変化に繋がるような
変化を起こしてくることが多いのです。
何度も言ってますように、それは、天罰とか、神様の怒りとか、悪魔の所業とかではなくて、
あなたの、あなた自身の魂が、自分自身を真に生きるために必要なことを起こしている、ということなのです。
魂の作用であり、自分自身の無意識の力が起こしていることなのです。
だから、その渦中では辛く感じることが、あったとしても(だいたい、辛く感じます)
それは、自分自身(魂)が必要とあって起こしていることであり、
それを乗り越えることで、本来の自分を生きられる、そういう禊なのです。
天王星は、自由と個性と時空を超えた意識を生きるために必要なことを起こしてくる
海王星は、愛と夢と理想を生きるために、ビジュアライズする時間
とお話ししました。
トランスサタニアンは、全て時空を超えた天体です。
土星が時間を司る神であり、土星より内側の天体は物質次元内にあります。
天王星は空間軸を超え、
海王星は時間軸も空間軸も超えてきます。
冥王星以遠はもちろん、時間軸も空間軸も超えた法則領域にあります。
ですから、冥王星がヒットしてくる時というのは、
魂のレベルで、真に自分自身を生きるための大変容を起こしてくる。
それも、根っこからひっくり返して、一から生き直すような、生まれ変わるような
時間になりやすいのです。
土星がヒットしてくるのは、半年から1年ほどなのに対して、
天王星は1年から1年半ほどですが、
海王星と冥王星は、2年〜3年と長いのです。
ちなみに1900年代初め頃から、海王星の軌道の内側を冥王星が入る時代になっていまして、
本来冥王星の方が海王星より足が遅いのですが、
ここ数十年は、海王星と冥王星が同じような速度で動いている時間にあります。
ですから、現代の私たちのホロスコープは、海王星と冥王星のセクスタイルをみんな
持っていますよね。
これは、時空を超える二つの天体がセクスタイルという6のエネルギーの調和的な
配置をとっていることで、スピリチュアルや物質を超えた意識に、すんなりと
仲良しになれる集合無意識を持った時代が、訪れているということです。
冥王星が太陽や月、アングル、その他の主要な天体に重なってくる時は、
数年かけて、人生を根底から再構築していくような時間になりやすいのです。
こうした深い無意識の領域に完全に無意識であると、確かに失墜してしまったり、
大きな困難に出会う人も少なくない配置です。
大きな成功となる時ももちろんある反面、大きな困難になる時もある。
芸能人や有名人など何か大きな出来事があった時に私は必ずチャートを立てるのですが、
トランスサタニアンの影響の最中であることがほとんどです。
古い時代の占星術では、トランスサタニアンを使いませんから、チャートに全く現れない形で
無意識で、トランスサタニアンの影響に振り回され奔走されてきたことが歴史を見れば分かります。
先に書いた、第1次、第二次大戦の歴史にも明らかですよね。
この頃はまだ、冥王星は発見されていませんから、完全に無意識で、地球みんなが翻弄されている状態です。
もっと古い時代を遡って、冥王星の影響を調べたことがあるのですが、
各時代の大きな戦争や争いの歴史に冥王星は、密接に絡んでいます。
集合無意識を感じるのに、トランスサタニアンやサビアンの情報なくして
古い時代の占星術技法のみでは、
到底無理だと私は思っています。
そう言った意味で、1900年頃から、間違いなく、人類にこうした新しい知恵が
降ろされていることは間違いなさそうなのです。
古い時代の占星術はメソポタミア文明や、バビロニアなどの、あのあたりのポータルを通して
降ろされたと思われますが、
トランスサタニアンや、サビアンなどは、アメリカに降ろされてるのですよね・・
そして、ユングやフロイトなどの現代心理学などに結びついて行って、
占星術はそれまでの、未来を当てることを目的としたツールから、
心や魂と対話するためのツールになり、
人類の集合無意識を感じるためのツールに様変わりしていったように思います。
惑星ヒットについての、ご自分だけの惑星年表を作るための講座
オンラインサロンにて、アップされています。
また、noteではマイ惑星史講座を単発でご購入いただけます。

