生活作家

生活アートとは、“暮らしそのものを作品として紡ぐ”ことです。
料理や布仕事、季節の手仕事、火や水の扱い、植物と向き合う時間──
これらの日々の営みを、単なる家事や作業としてではなく、
ひとつの創造行為として捉えています。

私の作品は特別な道具や大きな工房から生まれるのではなく、
台所の火、手の記憶、家の空気、庭の匂い、
何か特別な作品を作るということではなく、

暮らしそのもの、生活そのものが、芸術であり、作品だと捉えています。

料理をしながら糸を紡ぎ、
鍋を火にかけながら布を織り、
庭の草を摘みながら季節と会話する。

その日その日の営みは、まるでひとつの布のように、
さまざまな色や温度の出来事を織り込みながら形になっていきます。

生活は、私にとって「生きるための作業」ではなく、
世界と自分をつなぐ、“表現”であり、“物語”です。

手でつくること、火を扱うこと、
時間をかけて育てること、
自然と呼吸を合わせること──
これらはすべて、作品の“土台”であり、
同時に私自身の生命のリズムそのものでもあります。

私は、生活そのものに宿る美しさ、
日常の中に流れる静かな光、
手仕事の中で育つ気配を、
布・料理・言葉・映像として形にしています。

生活作家として、私は“暮らし”という名の作品を、
今日もひと目ひと目、丁寧に織り続けています。