ビーズを売るインディアンの女

An squaw selling beeds.

27の数字は、9の数字が背景にあります。3の数字を土台に持つ9ですので、

26度までに獲得してきた世界観が、更に創造的な形で、表現されていきます。

第6グループですから、次の双子座の資質がすでに流入していますので、

自らの資質や才能、スキルを、道端で売る、といった行為で描かれているのです。

ここまでで描かれてきた、牡牛座の頑固な職人の世界を考えると、甚だイメージがつきがたい情景だと思いますが、客に愛想を振る必要などない、味が分かるやつだけが来ればいい、といった頑固な職人の在り方は、洗練されて格好いいようでもありますが、実は、幼さの表れでもあるように思います。

分かるやつだけ分かればいい、みたいな在り方は、どこかで横柄さ、に繋がっていくことがあるように思います。

例えば、自分が持っている専門スキルは、どこそこの学校に何年通って何百万もかけて、膨大な量の時間と労力を費やして得てきたものだから、自分の売る商品には、これくらいの値段をつけないと、これまで投資した分を回収できない、という考え方がありますが、これはある意味、自分勝手な考え方で、自分が投資した時間や金額と、自分が売る商品の値段を、対比させて考える必要は全くないし、

それは、その商品を買う、お客さんには関係のない話です。

商いとは、人に喜んでもらうことで成り立つことですから、自分が払った分は、同じだけペイしてもらう、という考え方では、いつまでたっても、奪われたものは返してもらうという幼さが抜けず、真の意味で周囲に与え、人を喜ばせることなどできないのだと思います。

ここで出てくるインディアンの女に象徴されるものは自らの属する共同体の持つ、

古い歴史に紐づけられた、偉大な叡智や文化的資産が込められたビーズの飾りものなのかもしれません。

そこには、もしかしたら古代のシャーマンの呪文や、ネイティブアメリカンに受け継がれてきた伝統的な工芸品なのかもしれません。

しかし、そんな伝統工芸も優れた技術も、美しい作品も、山の中の部落に買いに来てくれる人を待っていたんではおそらくいつまでたっても売れないでしょうし、

いずれ、生活できなくなってしまうかもしれません。

もしかしたらこのインディアンの女性は、そうした古来からの伝統的なシャーマニズムや、教えを受け継いだ、賢者なのかもしれません。

そうした、究極的な職人スキルをもしかしたら、持った人なのかもしれない。

でも、どんなに優れた職人でも生活はしていかないといけないし、頑固にばかりなっていられません。また、それを売らなければいけない、という状況にある、ということは、自ら持っているものを、外に開き、外側へ流し、交流する機会を与えられている、ということでも、また逆説的にはあるのです。

道端で行商なんてしなくても、生活していける状態にあればそれは、逆に、

自らの資質や伝統的な智慧を、外側に開き、周囲や社会の役に立つという機会も失っているということなのかもしれません。

だから、分かるやつだけ分かればいい、とか、頑固にならずに、

道行く誰しもが、その伝統技術を手に取って、誰しもが手に入れやすい値段で売ることで、たくさんの人が、シャーマニズムだとか、自然界の法則などに目を開く、

きっかけを、この女性が意識していなくても、もしかしたら、自然な形で作っているのかもしれません。

27は、9の数字ですので、精神的な高みへと統合していきます。

3を土台に持ちますので、そのサインの性質が最も創造的に、現れた最終形態となるでしょう。

そして、次の28度は10と1のエネルギーを持ちますので、ここまでの流れから、起こってくる運命的な事柄が流入してきて、新しい世界へとシフトしていきます。