A clear mountain stream.
清らかな山の小川
山は、天界との繋がりを、そして、小川(水)を媒介して、天界からの非物質的なエネルギーが、大地(物質界)に勢いよく降りてきます。牡牛座は、肉体、五感の世界であり、牡牛座の1度では、この地上階での活動の始まりを想起させます。また非物質性と、物質性を媒介するのが水である、というのも、小川というシンボルから、理解できます。
牡牛座とは、地サインの不動宮のサインです。ここでは、動かない大地、止まっている大地の世界観です。大地とは止まっているものであり、雄大にそこにどっしりと在るものである、というのが前提ですので、牡牛座というのは、私たちの生きる地球そのものであり、肉体を持って生きるこの大地そのものの象徴なのです。
地球では、「実体を持つ」という、普遍のルールがあります。人間も動物も植物も鉱物も、皆、肉体を持っている。ということが、この地球では、「生きている」ということになり、肉体が尽きることを、地球では「死す」と見ます。
地のサインは、どれも、肉体次元、物質次元を指しますので、牡牛座も、乙女座も山羊座も、物質次元、五感の次元のストーリーを司っていますが、
牡牛座は、不動宮で「止まる」となりますので、よりリアルな、シンプルなこの地球の様相を表すのです。人間や動物や植物や・・たくさんの実体を持つ生命たちが、共存しあうのが、この地球だからです。
この物質次元に対して、山(天)から、小川(水)を介して、エネルギーが下の次元へと勢いよく降り注いでいる様が描かれているのです。
山は天界であり、非物質次元を指します。地は物質次元ですが、非物質次元と物質次元を媒介するのが、水(小川)になります。
東洋でいう天地人の考え方も同様で、天(宇宙)と地(自然)を繋ぐものは人の心(水)であると説きます。
牡牛座1度のサビアンは、山の小川。というたったこれだけのワンフレーズですが、そこにはとても深い階層の意味合いが込められていると私は感じます。
階層の話は、長きに渡り学習を必要とするもので、その感覚を掴まないと、なかなかこのサビアンの意味を感じるのは難しいかもしれませんが、
牡牛座。という、ザ・地球(物質界)に、牡羊座という魂や意識の非物質世界から、いよいよ、肉体と五感の次元で、実際的にリアルな活動が始まりますよ。ということを、このサビアンでは、最もシンプルに、そして最も象徴的に表しているのです。