パームを刈る男
A man trimming palms.
25度は5度区分ずつに分けたサビアンの6つのグループにおける、5番目のグループの一番最後の度数です。
26度以降は、第6グループで、ここからは、次のサインである蟹座が少しずつ、意識されていきます。
25度は、そのサインにおける、これまでの物語が、いわばここで完成形を見る形になると思います。
存分にそのサインの成熟しきった形を生かし切る、活用するという面においては、
23度で盛りを迎えると感じますが、
全体像としての、完結編は、やはり、25度になるのではないかと思います。
そして、25は7の数字でもありますので、ここでは、実用的に生かすというよりかは、次のサインへの旅路を始めるために、別のものへと変容していく準備も始まっているように思います。
7の数字は、次元上昇するとか、陰陽のあちら側の性質を意識し、統合するとかそういった意味合いを持つことがあるので、サビアンにおける25度も、何か別の世界がここから流入してきて、今のサインを完結させていく流れを感じます。
双子座の25度では、パームを刈る男となっていて、もくもくとあちこちに雑多に覆い茂った木の葉っぱや枝を、きれいに刈り取っている姿です。
24度では、時間の使い方における、多次元活用法のようなものを見出し、
双子座としての究極的な感性を極めたところまで到達したと思います。
双子座はたくさんのタスクを有しており、それを、無理をせず、自分の余暇や休息も犠牲にせずどうしたら、全てのタスクをこなせるか、を考えだすことが出来ます。
本来の時間の使い方では、それらを全て、こなすことは到底不可能であろうようなことを、双子座は、双子座的なアイデアと感性によってやってのけるのです。
手際の良さとか、要領の良さ、といったものをはるかに超えた、多次元的なマルチタスク管理能力です。
これは、現代の私たちに、誰しも必要とされるスキルなのではないかと思います。
25度では、そうして、入り組みまくった、無数のタスクを、今度は更にシンプルに、
必要なものとそうでないものに分け、刈り取っていきます。
植物は放っておくと、その生命体の法則に沿って、伸びたいように伸びていきます。
しかし、双子座はあくまでもロジックによって、物事を采配し、コントロールすることで、人生を生活を自分らしく形成していくサインですから、
植物を伸び放題にしておくということはしないのでしょう。
ぐちゃぐちゃに絡み合って、あちこちに伸びた枝葉の中から必要なものとそうでないものをより分けて、きれいに刈り込みを入れていきます。
24度では、どちらかというと、都会暮らし的なタスクも田舎暮らし的なタスクも、
全てこなしきるにはどうしたらいいか、というところから究極的なやり方、方法論を見つけ出したところまで来たのだと思います。
ある意味、いろんなタスクが、勝手に同時進行で進んで行くような
「仕組み作り」をしたのだと思います。
自分が直接毎日、手を入れなくても、勝手にタスクがこなされていく、システム、仕組みを作ったのだと思います。
しかし、「仕組み」というものは、永久にほったらかしにしてよいというものではありません。
例えば、インターネット上に、自動的に収入が入ってくる仕組みを作ったとします。
それも、時折手を入れたり、最新のものにアップデートしたり、時代に合わせて、
変えて行ったりしなくてはいけないし、
また、必要でなくなったもの、機能しなくなったものを削除したり、簡素化していくことも必要でしょう。
また、日々の生活の中でも、同時にタスクをこなせることも必要な能力ですが、
そもそも、そのタスクは必要ない、というものを、最終的には見極めて、
それは辞めていく、やらない、という選択も必要になってくるでしょう。
こうして、シンプルになればなるほど、双子座の自由さは増し、自らの個性を
生かしながら、生活と人生を、知恵とアイデアによって、回していくことが出来るまでに、到達してきます。