赤十字の看護師
A Red Cross nurse.


10度では、新しい第2ステージの始まりであるとともに、これまでの流れの完結編でもあります。10度はゴールでもあり、スタートでもある、両方の要素を併せ持ちます。

ここまでの流れの中で牡牛座の、五感の世界における物質的な豊かさ、経済的な安定を育てることを学んできました。

肉体を維持するということ、物質的なものを持つこと、それがどういうことなのかということをここまでで学んできて、他者との違いを知ることで、 持たないということはどういうことなのか、物質的経済的に不安定であるということはどういう苦しみがあるのか、ということを、学んできたのだと思います。


だから、8度で、雪が降ってなくてもソリを準備し、(ある種、健全な恐れは、自分自身を守るということを経験しています)、そして、外がふきっさらしで凍えているひもじい人がいようが9度では、暖かで豊かなクリスマスを楽しみました。


そして、10度では赤十字の看護師が出てきます。 赤十字の看護師というと、奉仕の人、というイメージが浮かびます。 国境を越えて、自分の危険も顧みず、貧しい国の人たちや恵まれない人たち、 病にあえぐ人たちを助けに行くといったイメージが浮かびます。


これまでの、自分自身の生活の安定と豊かさだけを追求してきた世界観とはガラッと異なるイメージですが、ここまでの、自分の生活をまずは安定させ、ある程度豊かさを手に入れることに集中してきたからこそ、ここでは、奉仕の人として 自分以外の人のために働くことが出来るのだということを言っているのではないでしょうか。


安定した帰る家があって、暖かな暮らしがあって、はじめて私たちは、他者への思いやりとか、奉仕の心を持つことが出来る、そういった健全な流れについてここでは教えているのかもしれません。


これはあくまで牡牛座的な世界観ですので、このストーリーだけが全てではありませんが、あえて牡牛座の世界では、このことを学ぶ必要があるのだと思います。

地の元素では、きれいごとや精神論は言いません。 まずは、自分自身が豊かであること、物質的に満たされていること、を無視してはいけない、きれいごとばっかり言ってたら、共倒れになるよ、といったようなことも、 地のサインでは、厳しく言ってきます。


まずは、自分が満ち、そして、その満ちたものを配せよ、ということなのかもしれません。