大きな白い十字架が掲げられる
A large white cross upraised.




乙女座というサインは、地サインの柔軟宮ですので、
「変化する大地」となります。

変化する大地とは、例えば、季節の変化や、時の流れによって、
大きく移り変わって、変化していく自然界の様や、
文化や伝承などの歴史の変化かもしれません。

それは、大きなスパンで眺めた時には、
とてもダイナミックな変化ですが、 日々、一日一日の変化としては、
変化しているのか、どうなのか、分からないくらい、
小さな変化の積み重ねだったりします。


乙女座とは、そうした、一日一日の小さな変化の繰り返しであり、
それが積み重なることによって、大きな変化として、事実を形成していく、、


そんな変化のことなのだと思います。

乙女座は、春分点から数えて、150度で、6番目のサインです。

150度は後天的に、積み重ねていく資質ですが、
そのようにどうしても生きさせられる、
といったようなエネルギーも持つアスペクトです。

先天的な資質から、気が付いて、
どうしてもそのように生きる必要があった、
というような流れになりやすく、後天的に獲得していくその人らしさ、
その魂が、この地上でどんな輪郭をもって生きるのかというものを、
形作っていくもの、に近いのかもしれません。

6というエネルギーは、3の創造性、生産性と、
2の受動性がかけ合わさりますので、 環境に調和し、周囲と合わせます。

そのうえで周りと共に穏やかに発展していく、
生産性を生んでいく、エネルギーとなります。

ですので、乙女座は、個人的な意見を感情的に主張したりしない代わりに、 次の天秤座に向けて、
絶対的に自分自身の輪郭を確立しておく必要があります。


獅子座では、周囲の状況や環境的な事柄を知らないから、
自身の個人性を思い切り、周りに向けて放つことが出来ました。


実際に相手のエネルギー、世界のエネルギーが流入してくるのは、
天秤座からですが、乙女座は、自分目線で、世界とはこんなところ、と、
想像することが出来、自分目線で、
そこで役に立つ何かをし、そして、だからこそ、
自分を犠牲にしてでも、奉仕することが出来たりします。


それは、相手の、世界のエネルギーがまだ、
実際には流入していないからにほかなりません。

2度の掲げられた白い十字架。は、
この物質界の法則、であったり、社会の決まり事、
であったり、環境的なルールであったり、
そういう個人の意志よりももっともっと大きいところにある、
背景、と言えるのかもしれません。


その大きな大きな十字架を、高く掲げて、
それに順応して生きていこうとしているのがこの度数です。

乙女座1度で、細かく周囲の状況を分析した結果、
獅子座において発せられた個人性の世界は、
乙女座にとっての「恥部」のようになり、
獅子座の世界を埋没させて、乙女座では、事細かに周囲を分析します。


そうして、その差異を見極めながら、
この地上においてどんな役割、
どんな個人的輪郭で生きていくのか、
綿密に形として形成していこうとするのです。

乙女座というサインに2という数字がかけ合わさると、
乙女座の細かな分析能力がより、
客観性を帯び、顕著化します。個人の意見には、
自信がなくなるときかもしれませんが、
より全体にある判断基準や、常識などを、
うまく取り入れることが出来る世界観でもあります。