虹の袂の黄金の壺
The rainbow’s pot of gold.


4の性質とは、安定化であり、固定化であり、普遍化です。 3で創造されたものは、今までに類例のないものでした。勢いよく この世界に飛び出してきたもの、といったようなイメージです。

これは、多くの人が、凡庸的に使うのは少し使いづらい部分があったり、 ルールも秩序もないので、一般的には受け入れられにくいものかもしれません。

4とは、四元素としての自然界の法則でもあるように、この大地に立つ、ということは、四隅や四つ足といった形で、四つの点を固めることで、この大地に安定感をもって立つことが出来るのです。


3は跳躍だとしたら、4は着地で、休息です。 3の能動性と、4の休息、足場固めのイメージは蟹座や4ハウスからも想起できます。


こうした安定感のある性質から4は、休む場所、休息、また普遍化、凡庸化のイメージを持つことからも、同じ意識を持つもの同士の共同体としての家族や、地域、などの性質とも重なります。


4は受動性であり、静的な在り方であるため、自分の意見を強く主張したり、人とは違うことを言ったりはせず、周りにいる人たちと同じ意見を持ち、その共同体に準じて生きる在り方となります。


こうして、家族や共同体の小さな単位の中で、同じ意識を共有しあい、自分の意見を主張せず、お互いに同調しあう在り方です。


こうした4の性質から、どのサインにおいても、4度は、そのサインの1~3度まで広がってきたどこに向かうかもわからないような、勢い、サインの性質が一気に広がってきたここまでの世界観を、いったんここで着地させ、安定感のあるものにして、固定化させます。


4の固定化はここからさらに、そのサインの性質を育てていくための、一時休息なのですが、ここで、しっかりと四つ足を固めておくことが大切なのです。


牡牛座4度では、虹の袂の黄金の壺、となりますが、虹という七色の宇宙的な性質のもの、それは、今は見えていても、触れることもできないし、いつ見えなくなるものとも分かりません。


虹という、あるようでないもの、見えているようで見えていないもの、しかし、何よりも美しく、絶対的な宇宙のイメージを携えたその7色の光は、私たちがこの地球で生きる上での法則とか、リズムのようなものを表しているではないかとすら感じさせます。


そのどこが端っことも分からない、虹の袂にある、これまたあるかどうかも分からない黄金の壺、についてこの度数では言っているのです。
魂の資質を生かして生きる、とか、使命を生きるとか、というのは、いわば、こういうことなのかもしれません。


だぐり寄せようとすればするほど、それは、不可視であり、触れられないもの。・・ でも、何よりもリアルに絶対的に存在するもの。


大きなくっきりとした虹が出ている空を思い浮かべてみてください。 私たちは、普段のリアルな街の風景なんかよりも、ずっとリアルにその美しい虹に惹きつけられ魅せられます。


私たちは、とかく物質的な安定を、未来永劫まで計画的にコントロールしようとして、頑張りますが、使命的な生き方とは、いわば、この虹の袂の黄金の壺のようなもので、何一つコントロールできそうにもないのですが、何よりも確かで、リアルなもの、そんな印象なのかもしれません。