模索している貝と、遊んでいる子供たち
Shellfish groping and children playing.


14は、受動性の冒険と挑戦なのです。

タロットカードの節制で示されるように、 自分で発したものを自分で受容し、満足している。淡々と発し、それを自分で受け止める。エネルギーの無駄漏れのない状態です。

発したものが、誰か別の人に受け取ってもらわないと完了しないようでは、(それが、本来の5の性質です)、時には、いつまでも自分の中で満足せず、完了しませんので、エネルギーの無駄漏れが起こってくることがあります。

自分の表現したものを、受け取ってくれる存在を必要としないのが14の性質なのです。だから、淡々と努力できるし、継続できる。自分自身の中で満足し、楽しむことが出来る。

14は、だから、満足していて無駄がないのです。そして、謙虚さと地道さがあります。地味だけど、淡々と、身の丈でやることやってるのです。

受動性で、5の性質を持ちますので、良い意味で自分の分をわきまえているのです。だから、自分の不相応なことは、しない、無理しすぎない。できないことを無理してしようとしない。まずは出来ることから淡々と少しずつやっていく。


そういうスタンスで表れます。 だから、ここまで広がり、暴発しすぎたそのサインの性質を14度では、節制します。エネルギーの無駄漏れしているところを遮断したり、整理したりして、 無駄のない状態に調整するのです。

牡牛座14度では、模索している貝が出てきます。 貝殻は固く殻を閉じて、外界に開きます。自分の中に閉じこもっています。 波がどれだけ、荒く打ち寄せようとも、貝殻は口を閉じて自分を守っています。


牡牛座では、13度までで欲望が化け物のように膨れ上がって、際限なく暴発してきました。そうして行き過ぎてしまった欲望が限界まで到達したときに、 例えば生活や心身に支障をきたしたり、借金まみれになってしまったり、 大切なものを失ってしまったりと、欲望によって人生が壊れてしまうことがあります。


そんな限界値に到達した欲望を目の当たりにしたとき、14度では、自分の分をわきまえて、意識をあちこちに開きすぎないようにしはじめます。 自分の欲望と、謙虚に向き合い、付き合っていこうとしはじめるのです。


波打ち際で遊ぶ子供たちは、海の危険さをよくしっています。 海は、水ですので潜在意識、感情を表しますので、ここでは、無意識の欲望の世界を海にたとえていると言えるでしょう。

そして、波打ち際にさえいれば、危険なことはありませんので、ここにいる子供たちは、欲望の海に身を投じず、穏やかで静かな生活を楽しもうとしているのです。


またたとえ、そうした俗世間的な欲望の世界にあったとしても貝のように殻を閉ざし、自分の欲望の範囲を、ここまで。と限定してつつましやかに生きようとするスタンスが現れています。


それは、謙虚で地道な在り方でもありますが、ある意味、欲望に対して、 頑なに自分を守っている姿にも見えます。

まだまだ油断すると、欲望の世界に心身丸ごと持っていかれてしまいそうになる 幼さもまた、子供たち。というシンボルから見て取ることが出来ます。