成熟したロマンスで求められた女
A woman pursued by mature romance.
28の数字は、10であり、4の土台を持つ、1の数字になります。
10はゴールであり、また同時に1は、スタートでもあります。
1、10、19、28といった10と1に関わる数字は、ここから始まる、という意味合いと同時に、ここで終了するという意味合いを持ち、ステージ移行や、シフトに関わります。
10や、28は偶数ですので、自ら能動的にステージシフトしていくというよりかは、どちらかというと、これまでやってきた流れの結果、運命的な事柄が向こうからやってきて、おのずと、運命が大きく変容していく、といったようなことになりやすいのだと思います。
また、28は、7の4倍でもあり、黄道を13分割するマヤ暦などは、この28で終了するサイクルを使っています。
28は月のサイクルにも関わっており、12分割の60のエネルギーは物質性と時間軸の中にあるのに対し、28や13のエネルギーは、月のエーテルの媒介する通路のような役割をもつのかもしれません。
28は、4の土台を持ちますので、ここで、物質的な秩序が完成し、ここから別の次元に解脱していく。
4という物質的な出口のない二元の世界から、まったく違う次元へのゲートが開かれるようなのが、28の数字の持つエネルギーなのかもしれません。
サビアンでは、28度は、そうした意味で、そのサインの法則が完成しきる。
と、捉えています。
それは、サインの資質を有効活用するような完成ではなく、目に見える次元を超えた、そのサインの法則。がここで完成し、次からいよいよ次のサインのエネルギーへとシフトしていくのだと思います。
牡牛座28度は、成熟したロマンスで求められた女。という度数です。
ここでは、求められたとありますから、男性と出会い、求愛されていることで、人生が大きく変容していこうしている様子がイメージできます。
運命の変化により、思いもよらないことが起こり、人生が大変容していく。
それは、深いレベルでは、魂が望んでいたことなのかもしれないけれど、
その大変化に、頭の方はなかなかついていけない、変化とは、大部分の人にとっては怖いと感じるものだからです。
この前の度数で、27度で、女は街に行商に出て、商いをしていました。
自分の部落に閉じこもって、力試しをしなければ、そんな出会いもなかったのだろうと思われます。
しかし、生活のために一念発起して、自らの資質と才能と、技術を集大成し、
自分の出来る精一杯で、商売をし、社会に自分を流し、金銭を得て、生活の自立を図ってきました。
このことで、初めて、運命が動き始めたということなのかもしれません。
それは、もしかしたら思い描いていたものとは違うのかもしれないし、
計画通りではなかったかもしれません。でも、魂が最も望んでいたものなのかもしれない。
それは、勇気を出して行動を起こし、世界に自分を開き、この世界の中で、自分の資質を、めいいっぱい使ったことで、天が動いた。ということなのかもしれません。
そして、この宇宙が差し出した運命に乗るかどうか、は、また彼女の勇気と決断を必要とするのでしょうが、10や28の資質は、向こうからダイナミックにやってくる運命的な変化であることが多いので、そこに流れに沿って行くしかないようなニュアンスもあるのです。
牡牛座は地のサインであり、固定宮であり、頑なで頑固な資質を表します。
なので、牡牛座が求めるものとは、生活の安定とか、揺るがないスキルとか、そういうもののはずなのに、魂が望んでいたことは、実は、誰かとの深い心の交流だった、というところも、28度でそのサインの法則を裏付けるということから考えると、面白いなぁと思います。
こうして、固まっていた固定宮の資質を、最終的には解き、バランスを取っていくのかもしれません。