ひそかに靴下を満たすサンタクロース Santa Claus filling stocking furtively. 双子座の1~5度までの第1グループとは、双子座の純粋な知性の世界が、 一気に活性化し、広がっていきます。 1グループは、シンプルなそのサインの性質を表しますので、1度で、双子座の知的好奇心が無限に広がり、興味がどこまで広がってうずうずしている世界観が描かれていました。 しかし双子座1度では、自分には肉体がある、というこを、ちゃんと認識もしていました。これが牡羊座だと、自分に肉体なんてあることを、まったく忘れて飛び出していきそうなところですが、双子座はそうしません。 それは、直感とかインスピレーションとかいった本能的なものとはちょっと違って、 双子座1グループで描かれるものとは、知性による知的探求と、その先にあるアイデアや閃きだったりします。 1グループでは、そのように、双子座の知的好奇心の世界が、バーッと広がっていく様子が5個のストーリーで描かれている思います。 2度では、2という数字の性質上、受動性になります。1度でバーッと広がった好奇心が、2度では、内側にベクトルが向くのです。 この度数は、インナーボイスとか、チャネリングとかの度数と言っても良いかもしれません。 自分が欲しい知識とか、得たい情報なんかを、外側に求めたのが1度の度数でしたが、2度では、1度で十分に広がった知的好奇心が、今度は内側からの閃きに変わっていくのです。 結局、知識が自分のものになる時というのは、それが、自分の言葉で説明できるようになった時、なんだと思いますが、 この度数では、あんなことが知りたい、このことについて学習したい、と、自分の内側に投げることで、眠ってるときとか、何か作業をしてる時、ぼーっとしてる時などに、その回答が得られるとか、イメージが降りてくる、といったようなイメージなのです。 例えば、私たちは、何か知りたいことがある時、学びたいことがある時、 本を読んだり、ネットでたくさんの情報を調べたり、人から聞いたり、習ったりして、自分の中に、そのことについての情報量をどんどん増やしていく、ということを すると思います。 でも、自分の知らないことについて、調べたり、学習したりするときって、 知らない用語がいっぱい出てきたり、難解すぎて理解できないように感じたり、全体像がどこまでなのか、分からなくて、大局がつかめないものだから、 どこまでも知識の範囲を広げなくちゃいけないような気がして、疲れてしまって挫折したり、することがあると思います。 しかし、知的な学習を続けているうちに、ある時から、インプットし続けてきた膨大な情報が、それまでは単に、知識の羅列でしかなかったものが、 ギューッとまとまりだして、自分の言葉でそれについて解説できるようになるとか、 自分自身の考え方が生まれてくるとかいったことが起こると思います。 また、そのことについて、それまでは、学んだ知識を頼りに、判断材料にしようとしていたのが、学んだ知識は全部すっとばして、自分の感覚として、 新しいイメージが浮かんできたり、閃きが降りてきたりするようになることもあると思います。 こうなってくると、知識は単なる知識ではなくなり、智慧へと変わった証拠ではないでしょうか。そして、この自分なりの智慧に、知識を育てた人というのは、 そのことについて、自分なりの閃きやアイデア、ダウンロードすらも受け取り始めるのだと思います。 2度のこの度数では、そうした、自分の中に内側から下りてくる閃きを受け取る様子が描かれています。 サンタクロースは寝ている間に、靴下の中にプレゼントを入れていく、と言われています。それは、おとぎ話でもあるんだけど、子供たちは、決してそのサンタの姿を見ることは出来ませんが、朝になると、靴下の中に、欲しかったプレゼントが入っている、という経験をします。 これは、私たちが眠っている間に起こる奇跡についても描いているのではないでしょうか。私たちは眠っているとき、アストラル界にある、といいます。 アストラル界は、形の無い世界ですから、時間や空間の概念がありません。 そこでは、様々なものがイメージすると、現れる世界かもしれないし、 受け取れるのかもしれません。 物質界的な法則でいうとそんなこと起こるはずがない、あるわけないってことが アストラル界では起こるのです。 私たちは眠ってるときとか、何か白昼夢のような意識状態の時に、そうした世界と繋がっているとされています。 自分の内側に向けて、欲しいもの(欲しい答え)を投げておくことで、あとは 眠ってしまうことで、朝になるとそれが得られている・・・知性の応用的な使い方であり、知性とは本来このように使うべきものなのかもしれません。 双子座的な知性の世界とは、単に知識の寄せ集めではなくて、こうした内側からの「情報源」となったときにはじめて生きてくるのだ、ということを最初に描いているのかもしれません。 1度と2度は、陰陽の拮抗する世界です。 1度で、無限に広がった知的好奇心、そして2度で、内側にある無限の智慧の泉について、触れることで、双子座の知性の世界の全体像を、この二つの度数で示しているのかもしれません。 知性とは、単に知識の寄せ集めでは無いということを、この度数でしっかりと確認することが出来ます。 |