油田の掘削
Drilling for oil.

6の数字は環境と調和的に働いていきます。環境から働きかけられるとも言えるかもしれません。

またここから、サビアンの世界観は第2グループが始まります。 5度の第1グループまでは個としての双子座的な在り方を、勢いよく発露し、それを外側に向けて、活発に広げてきた印象があります。


この第2グループからは、今度はそれを、内向きに掘り下げていくことであったり、 双子座的な在り方を、この後もっと勢いよく広げ高めていくための、 ジャンプの前の縮みこみのような在り方を呈してくるのです。


双子座はもともと男性性のサインですので、2グループや4グループなどのように、 受動性のグループに入ると、知性とか知識というものを、活用して、自身の中にある感情面とか、心理面の「想い」のようなもののために、知性を生かすということが語られているように感じます。


私たちは、知性が単体として存在しているわけではなく、感情があって、そこが発信源になり、知性を活用するという順路があると思います。

もちろん純粋な知的好奇心とか、知的活動というものもあるのだと思いますが、 大体の場合、何かを学ぼうとか、知りたい、とか、知識を生かしたいと思うときには、その根底に、大なり小なり、感情領域における「想い」が土台にあることが多いのではないでしょうか。


そして、その想いが強ければ強いほど、知への熱望も強くなる。 ということがあるのかもしれません。

その強い想いを、成し遂げるために、学ぶ、知を活用する、行動する、ということがあるのだと思います。

知識を単なる知識遊びで終わらせるのではなく、知のエネルギーを感情と癒合させて、強いパワーを生み出していく。

そういった世界観が双子座2グループでは、描かれているのではないかと思います。

油田の掘削の度数は、油田を掘り当てて、一発当てる。ということが描かれている度数です。 その鉱脈はもしかしたら、予想通りにオイルが出るとは限らないかもしれない。 でも、ここでは、恐らく、綿密なリサーチとか、長年に渡る研究を経て、 よし、ここを掘ればきっと、油田を掘り当てることが出来るだろうという、 予測を立てて、そこに資金を導入し、掘削作業を続けているのだと思います。


ただ、闇雲に、どこでもいいから掘ればいいというものではないし、 その適当なあてずっぽうのために、大事な資金をあてがうといった無謀なことは出来ないわけです。


ここでは、ここを掘削するだけの意味がちゃんと備わっているのだと思います。

それは長きにわたる集中的な知識のリサーチがあってのことなのだと思います。 それは、単に楽しいから、とか、なんとなく、といったような軽い気持ちで出来ることではないのだと思います。

そこに「強い想い」があるから、それが出来るのですね。 こうして、この度数では、知というものを強い感情に乗せて、そして、環境というものと関わりあっていくことで、強い成果に繋げていこうとしています。
ここでは6のエネルギーが、周囲との競争に勝つことや、競争社会の中で強く生き抜くための知の応用について、とても分かりやすく描いているのだと思います。