過激な雑誌
A radical magazine.


5度は、第1グループのまとめであり、ここで、そのサインの最初の純粋に広げられてきた世界観に一つの結論が出てきます。

5は、外側に広がる、挑戦をする、周りに表現する、といったようなニュアンスを持ちますので、双子座の元来の在り方が、勢いよく外側に活性化し、広がっていくことがイメージできます。

この度数は、過激な雑誌。となっており、まさに、双子座5度な感じがとても 分かりやすく示されているキーワードだと思います。

一つ前の4度では、知識とか知性というものを、心に落とし込んで、生活の中で、情緒的な感情を取り扱い、楽しむというところまで来ました。
ここまでで、双子座の知的な世界観は、しっかりと個人とか、文化全体に落とし込まれ、隅々まで染みわたった印象を持ちます。

知的な生活。

これは、人間だけに許されたものなのだと思います。知というものを使って、 生活をよりよくする、豊かにする、情緒あふれたものにする、そういったこことは まさしく人間の知が成せる技だと思います。

この度数では、その知の世界観が爆発的に、周囲へと訴えかけられていきます。 過激な雑誌では、既存の在り方に囚われない、新しい考え方とか、知識が、ふんだんに述べられているのでしょう。

よくある、ぶっとび系の書籍とか雑誌といったような印象です。
まだまだそれを理解できる人は少ないし、世間一般的には受け入れられないようなことが書かれている。 一部のマニアの人にだけ受けるような書物というものがあると思います。


双子座の世界は、まだ個を確立する途中の世界ですので、それが周りに伝わるか、分かり合えるかどうかは、あまり考えていないのだと思います。

受け取り手がどのように感じるのか、世間一般的に大多数の人は、どのように受け取るのか、といった、発信した先の受け取り手の気持ちや理解度については、 おそらくここでは、ほとんど全く気にしていないし、考えていないのだと思います。

双子座の在り方として必要なのは、今はまずここでは、己の個としての存在と、 その知的な在り方を、広め、知らしめることに意義があるからなのだと思います。

己がどれだけ、急進的な新しい考え方を持っているか、どれだけ博識で、 情報通であるか、また沢山の情報から自分なりの未来的で個性的な考えを持っているか、といったことを、ここでは周りに対して示すことで、己の存在を 確立する必要があるのかもしれません。

あらゆる現代的な分野における、リテラシーの高さというのは、私たちの現代社会においても、最も重要とされるものの一つだと思います。

ルディアは、資本主義経済の現代社会というのは双子座的であると述べていたそうですが、まさに、めくるめく移り行く、情報が錯綜する現代社会は、 今もなお、どれだけ知ってるか。が、この社会を生き抜いていけるかの要にもなっていたりしますよね。

ただ、ここで発信する過激な内容とは、恐らく、とても個人的なものなのかもしれないなぁとも感じます。
個人が集めた情報から、個人が生み出すアイデア。それは斬新だったり、 面白かったり、未来的だったりするでしょうから、一考の価値はあるのでしょうが、 やはりそれもまた、現れては消えていく、現代社会における、過多になった「情報の一つ」と言えるのかもしれません。

真理とか、歴史的なものに根付いた普遍性はあまり無いんじゃないかな、と感じます。 それでも、個を確立するために、過激な発信をすることが、私たちには必要なことがあるのかもしれません。