産業労働者のストライキ
An industrial strike.


双子座の第2グループは、知を持てる者と持たない者との間における、格差とか、 不平等が作り出す社会構造について、分かりやすく示しているように思います。


知識の多さばかりが成功や社会的な強さに繋がるわけではないけれど、 やっぱり、現代社会において、知っている量。というのは、社会の中で強く生きられるか否かに、やはり、深く関わっていると思われます。


これが、例えば狩猟採集時代だって、そうなんだと思うのです。 狩猟採集時代の人々は自然に対する英知をものすごく多岐にわたって持っていたと言われています。 自然のこと、植物のこと、動物のこと、こうした自然の全般的な知識をどれだけ多く持っているか、は生きることに直結することだったと思うのです。


双子座はそもそも生きるために集める知識です。射手座の学習とは、生き延びるための知識というよりかは、己の個としての存在を確認し、精神性を高めるための、探求であり、火のエネルギーですのでそれは上へ立ち上り、極まっていく知なのです。


それに対して双子座は風のサインで柔軟宮ですので、横に広がり、そして外側から集まってくる知。なのです。 ですから、双子座の知とは、この物質界で肉体を保ち、サバイバルを生き抜くために必要な知。なのです。


ですから、狩猟採集時代であれば、植物のことや、動物のこと、魚の摂りかたや 季節に合った櫓の立て方など、知らなければいけない知識は無限にあったでしょう。


現代であれば、ネット・リテラシーや、マネー・リテラシー、専門分野に関する知識、 体に関する知識や、法律や、医療や、暮らしに関する知識など、多岐に渡りますね。 より、努力したもの、より学んだものが、やはりこの社会で、勝者になりやすい構造は事実としてあるのだと思います。

ですから、平等が大事だ、と叫んだところで、どうしたって、より頑張った人はより大きなリターンを得ることになっている。 資本主義社会は、頑張った人は頑張っただけ、上に上がれる仕組みとなっていますので、これはこれで、いくら頑張っても、全て横並びで扱われたり、生まれによって差別されたりしないという意味では、良い面もあるのだと思います。


8の数字は、そのサインの物語がここで、物質的な完成形を見ます。 ここまでのストーリーがここでぎゅっと凝縮された形で結論として現れてきます。

持つものと、持たざる者、より努力をしたものと、そうでなかった者の間に、 不平等が生まれるのは、もしかしたら当然のことなのかもしれない。 一つ前の度数では、こうした両者が心と心の交流をし、お互いの立場を組んだ上でwinwinの関係を築こうとしていました。

しかし、やはりどうしても出てくる、お互いの間に生まれる不平不満というものがあるのだと思います。

雇う側と雇われる側の間に起こる、軋轢は、資本主義社会の永遠のテーマなのかもしれません。

どれだけ、WINWINとか言ったところで、結局、いつかは、無理が生じるものなのかもしれない。 そのシステム構造自体に、もともと無理があるのかもしれない。

雇われる側は、これだけ朝から晩で拘束されて、言われたことをやって挙句の果てには家に仕事持ち帰ってまで毎日やってるのに給料はこれだけか!と憤るし
雇う側は、あなたに払ってる給料は適切です。それどころか、社会保障など含めてあなたに対して払ってる金額全てを合算したらば、あなたは、その給料分働いていないんですよ?という風に思っているオーナーは世界中にごまんといるのだ。


ですから、現代ではすでに終身雇用は無理だと、アメリカから言い始めている。 その仕組み自体を変えていかないとならないところに来ている。 1人1人が、意識的になって、自分の足で立っていく、そういうところにすでに来ているのだが・・・


ですから、この度数では、こうした永遠のテーマである、この社会の仕組自体の構造に対して、眠れる獅子たちが立ち上がってくるという物語で双子座8度は、形骸化しているのだと思います。

一連の流れから自然な形で、こうなって当たり前なのかもしれないと思います。

では、ストライキを起こして、経営者に断固として逆らって、では、そのあと、それぞれが己の足で立っていくことは出来るのか?という、その後の顛末についてはここではあまり考えていないのかもしれません。

給料を上げろ、保障を出せといったところで、打ち出の小槌は無いのだし、 会社自体が潰れてしまったら、路頭に迷うのは、あなたがたですよ。ということも ここではまだ、気づいていないのだと思います。

双子座の前半は、この社会の中で、知恵とか情報というものをどう取り扱って 生き抜いていくか、個としての挑戦が試されていますので、このストライキの過程もまた一つ必要な過程なのでしょう。