矢で満たされた矢筒
A quiver filled with arrows.


9の数字は、そのサインにおける、結論が一つ8度で出た後、更に、今まで見えていなかった可能性に上昇していきます。今まで経験してきたことを、統合してさらにその先の高みに上っていきます。


また、サビアンにおいて、9度は、第2グループの4番目の度数ですので、どのグループでも4番目にあたる度数は、ここまで流れてきた1~3のストーリーを、 一旦地固めし、定着させる度数でもあります。


双子座のここまでの流れは、6度で油田の開発に着手した人物は、ここで一発当ててやるといったような、一獲千金を狙った、いわば一か八かの投機に出たわけですから、当たるものと当たらないものが出てくるでしょうし、全ての財産を失ってしまうものも多い世界なのだと思います。


もちろん、リサーチを重ねて、闇雲に掘ったわけではないでしょうが、それでも、 雲の糸を掴むような世界観であることには変わり在りません。

そして、支配するものと支配するもの、強者と弱者の関係性が出来上がり、 8度では、労働者たちが自分たちの権利を求めてストライキを起こしました。


自身の知識の無さ、情報の足りなさ、から、陥った事態ではあったわけですが、 それでも、やはり、私たちは、自分の頭で考えて、自分の能力で、この世界を切り開いていきたいと思うものなのだと思います。


矢で満たされた矢筒は、非常に強い集中力を発揮します。 狙いを定めた目的に向かって、ものすごい集中したパワーをもって挑むのです。

油田の開発のように、なんとなくどこか、掘ってみようというような、一か八かの ギャンブルとは違って、ちゃんとした調査と、研究が土台にあり、そのうえで、 一か八かの勝負に出る。


きちんと、勝率を計算し、テクニカルに分析した結果、ここに賭けていく。という 6度よりもより、高度な投資を行っていくのでしょう。


そこには、勢いと、集中力と類まれなるスピード感があります。 とりあえず、ここを掘ってダメだったら、また別のところを掘ってみようとか、 またそこもダメだったら、こっちも掘ってみようとか、そういうやり方ではありません。

絶対ここに打てば、負けは無い。という完全なる集中力から、それを行う感じなのです。 ですから、確実に標的を定め、狙った獲物を射貫いていくことがここではできるのです。

双子座の早い回転の知性が、ここでは、マックスレベルに高まる気がします。 油田を掘るなどという、あるかないか分からないものに、長年の時間と労力をかけるようなやり方ではなく、狙った標的に向かって、一瞬でそれをやりおおせるような、瞬時のものすごく鋭い、強いパワーを感じさせます。

また油田を掘るような一獲千金を狙うやり方は、失敗して全財産を失うかもしれないというリスクに関しては無知だったりすることも多いのかもしれません。

それよりも、「一獲千金」という、幻想に、欲望が完全に持っていかれてる状態にあるとき、人はこういった行為に出るということができるかもしれません。


もちろんそのなかで、1000人に一人、1万人に一人は、成功するのだけれども、 結局、一獲千金を狙うような人は、大金を持ったとしても、その大金を、扱う術を知らないので、幸せになれないことが多いものです。


ですから、結局、労働者のデモにあったり、ストライキに合ってしまったりするわけです。

しかし、緻密な計算と、知識の基に成された成果というものは、その人がきちんとした知識の土台を持っている上で、当然のごとく得られるリターンです。

ただ、この度数は、類まれなる集中力を発揮するので、精神や肉体には負担がかかることも多そうです。 一点集中して何かをやり遂げるのですから、無理がかかることは、まぬがれないかもしれません。