魂の表現の機会を待っている

A human soul awaiting opportunity for expression.

14の数字は土台に5を持っており、表現と創造の資質が、内側に向かい深く充実していきます。

獅子座の特に前半の創造の物語は、外へ外へと、意識が向かい、

自らの表現を周りの人たちがどれだけ賞賛し、認めてくれるかどうか。に

フォーカスされていた物語だったと思います。

この後、獅子座の後半の物語は、真の創造とは何か。

本来の魂の創造の世界とは、外側に向かうではなく、自分以外のものへ向かうものではなく、どこまでも自分自身に出会っていく旅路なのだということを

学んでいく真の創造の物語を学んでいく世界観が始まります。

私たちはとかく、創造的に生きるとは、認められること、周囲に賞賛されること、

そのことを通して有名になったり、成功したり、名声を得たりすることだと

勘違いしがちです。

魂の表現と創造の結果としてそういったものが付随物としてついてくる、ということはあるかもしれません。

しかし、そうでない場合も多いし、それが役割ではない人もいるし、

それが目的にはならないからです。

外へ外へと向かう創造の意志は、どこかで自分を苦しくします。

自分から離れて真の魂の表現は行われないからです。

獅子座の前半の物語は、自分自身に集中しているように見えて、

小さな領域の自分しか見えてないことで陥るエゴイズムについても、たくさんの学びの機会を与えてくれていると思います。

そうした過程を通して、気づいていくこと、目覚めていく世界があるのだと思います。なので、やはり、ここまでの過程も必要な過程であり、誰しも大なり小なり、

通る道なのだと思います。

外側に賞賛を求める見せかけの創造性は、自信のなさの裏返しでもあります。

自信満々なように見えて、実は深いところで、自信がないのです。

しかし、行動して、形あるものとしての結果を手にするという体験を何度もしてくることで、少しずつ自分の中に、自信や安堵が芽生えてくるのですから、

何もしないよりは、獅子の意識を起き上がらせて間違ってもいいから、失敗してもいいから行動していくことは尊いことだと思います。

しかし、やっぱり、自信がないわけです。

周りの人が自分を認めてくれるかどうか、気になって仕方ないわけです。

結局、自分のことしか見えていない状態なのです。

一つ前の13度では、昔話を脚色を加えて大げさに話す老人が登場しました。

長年、獅子意識をやり続けると、

自分を大きく見せる表現力にはとても長けてくるわけです。

戦い方とか、自分を強く見せる方法とか、どうしたら、相手の心を惹きつけることができるかとか、そういった術が発達してきます。

でも、実は中身があんまり無かったりすることに、自分自身が一番恐れていたりもする。

自分を大きく見せないと自分を保てないことの裏返しでもあるのです。

13度では、とても能動的に、自分というものを周囲に知らしめ、誇張して表現した世界観が描かれていました。

これに対して、14度は、内側に充実し、自分を表現するのにふさわしいタイミングを、じっと待っている状態が描かれています。

俺ってすごいんだぜ!俺ってすごいんだぜ!って、いつも、どこでも、誰にでも言って回るのと、

最もふさわしい、効果的なタイミングで、多くは語らずに、自分の創造物をさっと

見せるのと、どちらが、周囲の賞賛を得るでしょうか。

13度的なありかたも、間違いではないのです。一つの表現の方法としては友好な時があります。

しかしやはり、13という数字の性質からも、ちょっと鼓張が行き過ぎるというか、

自分でさえ言わなければ・・ね、、確かにあの人すごい人なのにね・・みたいな人って多いと思いませんか。

自分で言っちゃうから、自信の無いのがバレる。

大きく見せようとするから、余計、ちっさいのが見える。

そういうことって多いのかもしれません。

次の15度で、獅子座の前半のストーリーは完結となりますから、

獅子座の外側へ向かう、創造と表現の世界が、次の度数で完成を迎えることになります。

ですから、その一つ前の14度のこの度数では、自分の魂の創造物を最も効果的に表現できるタイミングを、じっと待っているのです。

決して、時と場所を選ばず、ばらまいたり、安売りしたりしない。

少しずつ、内側に、意識が向いている様子が見て取れます。

私たちはとかく、外側にばかり意識が向いている時って、周りの人がどう反応するか、どう見られているか、そればっかり気にして、それを判断や行動の指針にしてしまうことが多いのかもしれません。

そういう状態の時って、内側の自分が全くない状態、見えてない状態、に、なっている状態の時も多いのではないでしょうか。

例えば、ビジネスをしていて、何をどのように売ろうか考えるときに、

売れるか売れないか、人気が出るか出ないか、そればっかり考えて、

売れるものは価値があるもの、売れないものは価値がないもの。と

当然のように決めてしまうことが多いと思います。

しかし、そこに、自分自身が何をしたいか、どんな表現をしたいか、という内なる声を全無視していたりする。

私自身が、長年愛用している自然派コスメを製造してる化粧品メーカーがあるのですが、そこのメーカーさんのお話が分かりやすいと思いますので、動画で解説しています。

ですから、たくさんの人に人気が出るかどうか、受け入れられるかどうかばかり気にして、いると表現の機会は失われ、自分らしさなんてどこにも無くなってしまうのです。

それは、魂の個性を失い、他と一緒になってしまい、競争や奪い合いの世界に堕ちてしまいます。

魂によって表現されたものに競争や、奪い合いはありませんし、似たものもないのです。

ですから、この14度で示されているように、じっと良いタイミングを待ち、

最も的確なタイミングで、自らの魂の創造を表現する。

そのことで、例え、一時的に沢山の人に認めてもらえなくても、

多くの人の目に留まることがなくても、何らかの形で、循環に繋がったり、ご縁に恵まれて、後々に続いていくものなのではないでしょうか。