6番目の部族の光が7番目のものに変わる
The light of the sixth race transmuted to the seventh.
どのサインでも2度は、1度のリアクションであり、1度と2度は陰陽の関係にあります。
1度で打ち出された、天秤座のテーマのシンプルなエッセンスに対して、
極性を持つエネルギーがこの度数で描かれています。
ここでは、数字の6と7が登場します。
数字の6のエネルギーは、乙女座までの世界観を示している部分があると思います。
乙女座までの世界観とは、自分目線の世界。自分を作り上げてくる世界です。
また、数字の6のエネルギーは、環境に対して、融和していく、周りと調和するエネルギーになります。
これは、環境に対して、答える、応答する在り方も言っています。
6は、あくまで周りと合わせ、自分を周りに沿わせて行くのです。
6は自然界の流れにも調和します。
私たちは自然の流れに沿うている時、6なのだと思います。
人間の体の仕組みとか、時間とか空間の法則とかに沿うて、自然と老い、朽ちていく、、そういう自然な流れに対して、7は、自分の意志の力で、
その法則からはみ出ていく、突破し上昇していくエネルギーになります。
6は、三角形が二つで、六角形になると、このシンボルは、降霊術などに使われる魔法陣の形だそうで、召喚。を意味するのです。
6は、周りにエネルギーを同調させ、自らの輪郭の中に取り込む、
それは、言い返せば、輪郭を明け渡す、という行為でもあります。
また、チャクラの数も7つですが、6番目のチャクラまでは、物質的なチャクラです。
(5番目と6番目のチャクラでは高次の情報も一部受け取るようになりますが、
宇宙とダイレクトに繋がるのは7番目のチャクラです)
7は、能動的な意識を表しており、自分の意志で、切り開く数字のエネルギーです。
7は、1番目の牡羊座に対して、7番目の天秤座の位置は、黄道上では、180度、陰陽の関係になりますから、7は奇数でありながら、バランスを取る数字でもあります。
バランスを取る、というエネルギーは本来、偶数の陰の作用になり、
受動性であり、女性性のエネルギーになるのですが、
7は、奇数で男性性のエネルギーでありながら、バランスを取るのです。
タロットカード7番の戦車でも描かれている通り、二頭の馬の手綱を上手にとることで、前に進むことが出来るという、カードの象意があります。
この世界の法則が陰陽だとするのなら、その二極性を統合することでしか
先へ進むことは出来ないのかもしれません。
二極性に対して、受動的な体制をとるということは、自然界の法則の通りに、
動物と同じように、生きるということを意味するのかもしれません。
それは、美しい生き方だし、正に調和なのですが、人間には7の在り方を選ぶことが出来るのだと思います。
自然界のシステムに調和する、肉体を持ちながら、意志の力で切り開いていく、
7のエネルギーも持つ。
私たちは生きる上でどうしたってこの物質的な法則から抜け出すことは出来ないのですが、完全に取り込まれるだけではなく、その法則の中にありながら、
個人意識によって、主体的に能動的に、人生を切り開いていくことも出来る存在なのだと思います。
天秤座の1度と2度は、天秤座の学びの両極性を表現しているのだと思いますが、一つは1度で示されたように、周りに対して、ある程度、固定化された自分の個性を打ち出していくこと。
これは、他人目線、相手目線を手に入れていく過程でどうしても必要な
在り方だったりします。
例えば、自分の個性をしっかり持っていて、自信がある人は、他人からどう思われるかとか、あまり気にしないものです。
だから、ボロボロのジーンズでも、穴の開いた靴下でも、髭もじゃでも、
自信満々でいられたりするのですよね。
その無精ひげや、ボロボロの格好が、逆に、自然体で格好いいということも
あるのでしょうが、多分、大多数の人は、あの人は不潔だ、汚い人。という
認識を持つのではないでしょうか。
それでも、そのボロボロジーンズの人は、多分なんらかのアーティストで、
個性派の影響力の強い人ですからその人の持つセンスや世界観が大好きだ、というコアな揺るがないファン層がいるのだとは思います。
でも、殆ど大部分の人は彼のことが理解できない。
それでも、この人物は、自信満々ですから自分を変えようとしない。
これに対して、別のアーティストの人は、いつもブランドのスタイリッシュなスーツで決めて、美容室で髪の手入れも怠りませんし、お肌や爪のお手入れも怠りません。
彼は、人に与える印象が大切なことをちゃんと認識していて、
スタイリッシュな身なりで常にいることが、自分の活動や仕事にとっても有利になる部分がたくさんあることを知っているからです。
だから、この人には、沢山のファンがつくし、彼を憧れる人もたくさんいて、
幅広いファン層に慕われているのです。
まぁ、本当はもっと複雑な話なのですが、分かりやすい事例でいうとこんな感じかな、と思います。
周りからどう見られるかを常に意識している人物と、
周りからどう見られるかは全然どうでもいい人物と。
どちらが正しい、間違っているではなく、明確な目線の違い、考え方の違いがあるのが分かりますよね。
周りからどう見られるかを意識して、ある程度、自分の個性を明確化し、固定化し、
周囲に対して位置づけていく在り方は、この世界を生きていくうえで、
とても、パワフルに作用しますし、世界を広げる効果があります。
しかし、それも行き過ぎると、個性を表現したはずが、脱個性になり、
マンネリし、自分を喪失させ、自分が誰なのか分からなくなってしまうのです。
アイドルが、アイドルである求められる自分を無理やり演じ続けることで、
自分を失くしてしまい、人生に惑ってしまうことが多々あるように・・
他人目線ばかりで生きると、どうしたって、アンバランスや不具合を生み出してしまうことがあるのだと思います。
これに対して、もう一つの天秤座のテーマは、他人目線でものを見られるようになったうえで、それでもあえて、本当の自分らしさを打ち出していくこと。
なのだと思います。これが7の在り方なのでしょう。
空気は読めるけど、本当に空気が読める人はあえて空気を読まない。といったようなことなのだと思います。
相手目線を持たない、世界からの視点、自分以外の外側からの視点を全く持たないのは、これは幼さ。になるのだと思いますが、
相手目線、他人目線を持ったうえで、あえてそれを知った上で、自分目線に立ち返って生きる、というのは、成熟の現れであり、強さなのだと思います。
相手目線を持ってしまうと、相手や周囲からの期待される自分像をつい、生きてしまい、結局、自分自身を窮屈なところの押し込めてしまう、
また、自分自身の本当の個性がどこにあるのか、分からなくなってしまう、
こういったことはよくあることで、これをやっていたのではいつまでたっても、
自分自身の本当の個性を生きることは出来ません。
自分自身の本当の個性を生きることは、相手目線を手に入れた上で、
自分自身の本当の個性を生きること。だからです。
逆に言うと、相手目線を手に入れなければ、本当の個性を生きることは出来ない、ということが言えるのだと思います。
天秤座2度のサビアンでは、6という数字を、周囲と同調すること、協調すること、合わせること、世界からのエネルギーに取り込まれる、物質的な時間と空間の法則の中にある、エネルギーパターンに対して、
1人の人間が、自分の意志により、周囲や世界の物質的法則のパターンに飲み込まれずに、意識的に生きることを7の数字で表現している度数になります。
サビアンではどのサインも、1度と2度は、陰陽の反作用で、この二つの度数で、そのサインの、陰陽の性質を表し、全体像を表現しています。
1度の男性性と2度の女性性。
天秤座のテーマとは、まず、周囲に対して、自分自身はこういう人間ですよ。と知らしめる。それは、
蝶が針で固定されるような、ある種、自分をこの世界に固定イメージとして位置づけることでもある、ということを言っています。
それが、世界と関わる、ということだし、人と関わるということだからです。
しかし、他者とやり取りを始めること、相手目線を持つ、ということは、同時に、
自分目線との対立が起こるということでもありますから、
他人目線を持てば持つほど、自分自身が分からなくなる、自分自身の個性がどこにあるのか、分からなくなるということが同時に起こって来ます。
天秤座では、こうして相手目線という成長の過程を辿りながら、更にそこから
自分の本当の個性を生きる、という意識的な段階へと、成長していくテーマなのです。