X線

An X ray.

サビアンにおける25度は、5度区分ずつのグループ分けにおける、第5グループの最後の度数です。

第5グループは、サインの成熟した収穫の時を迎えるサインですから、24度まででその収穫の実りを味わい尽くします。

そして、25度では、26度以降からはじまる、サインの締めくくりの

物語へと、移行していくために、異次元ワープのような、挑戦に入っていくような度数だと感じます。

次のサインの性質がなだれ込んでくる、26度以降のサイン終盤の度数領域では、それまでとは全く違った異次元のエネルギーが流入し始めます。

ここまでで、成熟し実りの時を迎えた、そのサインの性質は、

また新たなエネルギーを迎え入れていくための、土台であり、素地でしかないのです。

25度は、土台に3を置いた、7のエネルギーを持ちますから、

手に入れた収穫に、安住したりせず、手に入れた土台を、足場にして、

また、新たな世界へのチャレンジ移行を始めていくような度数だと思います。

蠍座25度は、X線となっています。

X線は、人体の中まで見通すことが出来る、1895年に、ヴィルヘルム・レントゲンが発見した技術です。

レントゲン技術が発見されたことで、人類は、人体の内部の構造や、

病気まで見つけることが出来るようになりましたので、それまでとは、

まったく違った、医学の領域へ異次元ワープしたかのような、発見だったのではないでしょうか。

一つ前の度数の、蠍座24度では、一人の天才の話を聴くために、

山に籠っていた人たちがぞろぞろ街に降りてくるという物語が描かれていました。

山に籠っていた人たちは、天才の卵たちで、世間に馴染めず、逸脱して山籠もりするしかなかった人たちだと思います。

そして、かつては山籠もりするしかなかった狂人呼ばわりされた人が今は、天才として、人々に感動を与える存在になっています。

これは、一人の人間が、自らの資質に開かれ、それを生きる覚悟を決め、

その自分の個性的な資質を、この世界の中で、どのように表現し、周りと関わって行ったらいいかを試行錯誤し続け、自分の波動で、世界を創りあげていった、創造の物語だったと思います。

このように、魂の資質が、現実となり、顕現されて生きるようになると人は、物事の大枠から捉えることが出来るようになったり、物事の真相や真実が、分かるようになったり、するものなのではないかと思います。

世間一般論や、テレビや、新聞の言うことに踊らされる人が、いかに多くとも、このように、魂の資質を顕現して生きるようになった人は、

外側からの情報や、周りの波動に踊らされない。

逆に、外側からの情報や、周りからくる波動を統合的に捉えて、物事の全体像や真実を把握することが出来るようになる。

X線写真が示すように、物事の仕組みや構造、その背景にあるもの、などが、自然と分かるようになる。

また、他者の言うことや、起こる社会現象やらに対しても、

なぜ、そのような発言をするのか、その意図はなんなのか、

真相はどのようなものなのかを、想像することが出来るので、

もはや、踊らされることはないのだと思います。