金髪の幸運の女神

A golden-haired goddess of opportunity.

サビアンにおける10度の度数は、5度区分ずつにおける6つのグループ分けの、2番目のグループの最後の度数であると同時に、

9度ずつのグループ分けにおいては、ここで一つの世界を終え、ここから始まるステージがあるという、ステージ移行の度数でもあります。

射手座の5度区分ずつにおける第2グループでは、集団社会の中で、相手と自分の双方の意見が違ったとしても、winwinの関係を築くことが出来たり、自分の正しさと相手の正しさで争うことはもうしなくなっているのです。

こうした精神性と成熟した対人スキルを身につけたうえでないと、

真に自分らしさを生きるということはできないのだと思います。

自分と相手が、意見が違うのは当たり前のことだし、その当然の事実の中で、相手を殺さず、自分も殺さず、立ち回っていけるようになっていくのが射手座の最初の度数で描かれていたストーリーです。

また、こうなってくると自分が属する集団の集合無意識に対しても、

意識化できるようになってきますので、属する集団の集合無意識に飲み込まれるのではなく、そこが意識化されることで、そこから抜け駆けしていくことまでもが出来るようになっているのです。

こうして、新しい意識が形成し、ステージを変えていくときに、それまでずっと聞こえていなかった高次の導きや、サポートを感じ取ることが出来るようになるのです、ということが、前の9度の度数で描かれていました。

精神の道の階段を上るときに、母親に象徴されるガイドや、守護霊のような導き手に、手を携えられながら、一歩一歩と、おぼつかない足取りでも、前に進んできたのです。

これは、自分自身の魂を生き始めるときに良く起こることで、

とても分かりやすく、宇宙的なサポートが、否定しようのない形で、

入る時期なのです。

自分というものは肉体だけの存在ではなく、魂の存在なのだということを、はっきりと認識させられるようないわば、地球的な目線から見ると、奇跡としか言いようのないようなことが日々、連続して起こり続ける。

こういった体験をするともう元には戻れないし、魂の意図をなかったことにして生きることなどもうできないのです。

こうした奇跡体験をした後というのは、いわば、魂への移行期、

興奮状態にあるわけです。

よく、スピリチュアルな道に入りたての頃の人が、

ゾロ目を見た、天使の羽を見た!龍を見た!とか興奮気味に自分のスピリチュアル体験や、引き寄せ体験を興奮気味に話したりするのも、

そういう時期によく起こります。

射手座10度では、金髪の幸運の女神、という度数になっています。

金髪の女神はいかにも、周囲に、幸せや明るいポジティブなエネルギーを振りまいていますよね。

魂の道に入った人が、放つエネルギーってこういうエネルギーなんじゃないでしょうか。

金髪に象徴される金色は、メンタル層の高次のオーラの色を現します。

高次の大きなオーラが輝き、周囲に、影響力を与える人物像がイメージされます。

これは、何か、人生において、「奇跡」を体験した人のオーラなのです。

例えば、どん底人生から、一転、億り人になって、大成功したとか、

小さいころは、とても大変な境遇にあったけれど、それを乗り越えて、

有名になったとか、

そういう、快進撃、人生において奇跡を起こす人たちというのがいます。

そこまで派手な経験でなくても、周囲をあっと驚かすような現実を

創造する人たちというのは、この金髪の女神のような幸運なエネルギーを放って、周囲の人たちを惹きつけるのでしょう。