占星術ホロスコープチャートを読む時に、

12サイン、12ハウス、10天体、アスペクトといった

大まかに分けるとこの4つの、大要素があるわけですが、

これらの膨大な情報の組み合わせを、どのように

リーディングしたら良いか、迷う、という方は

多いのではないでしょうか。

占星術の書籍を見ると、12サインのそれぞれの意味、

12ハウスや10天体のそれぞれの意味、というのは、解説されていますが、

これらの情報を組み合わせていくと、無限の組み合わせがありますので、

ここは、書籍で解説することはできないわけですから、

じゃあ、この場合はどう読むの?

と悩んでしまいますよね。

まず、ホロスコープを読む時に、ベタ塗りの1枚もののチャートとして

捉えていると、何を重要視して良いのか、どこが大切な情報なのか、

また、強弱とか、組み合わせによるイメージなどが湧きづらくなります。

普段、私の占星術講座で一番最初にお話しするのが、

次元階層のお話しなのですが、

次元階層とは、神智学や秘教学、また古い聖典や経典などには

当たり前に出てきている概念なのですが、

現代の私たちは、この感覚がほとんどなくて、物質階層のみを

認識して生きている。

でも、私たちは、肉体だけの存在ではなく、

多次元なエネルギーフィールドを持つ存在で、

目に見える手に触れられる肉体、の他に、

気やプラーナ、経絡やチャクラなどを司るエーテル体

感情や潜在意識、を司るアストラル体

想念や思考を司るメンタル体

そして、魂を司るコーザル体、といった感じで、

さらにこの上位の階層もあるのですが、

こうした多次元的な存在なのですね。

世界中には様々な占いがありますが、これらの占術には、

それぞれに、得意な階層、担当している次元というのが、あるように

私は感じています。

例えば、西洋占星術は、惑星のサイクルを追う学問ですから、

アストラル・アクセス。

アストラル体の無意識の感情や、潜在意識を、意識化するのに

とても優れたツールと言えます。

惑星のサイクルを追って生きていると、いつのまにか、

自分の感情に無意識に翻弄されるパターンから抜け、

創造的な行動を取れるようになってきたりします。

また、インド占星術などは、西洋占星術と同じ黄経360度、12サインを

使うホロスコープを作るという点では同じですが、

27宿のナクシャトラ(これを単体で用いているのが宿曜占星術です)

を使ってたり、

月のサイクルで読むヴィムショッタリ・ダシャーしすてむなど、

月のエーテル階層を得意とする占術です。

また、十干十二支の六十干支や陰陽五行説を用いる

四柱推命や算命学は、より自然界の法則に即した、

物質界の風向きを読むのに適した占術で、

天(魂)の意識を、地上界に物質化する法則のようなものに詳しかったり。

卜占のタロットは、月のエーテル層を担当する要素が強く、

無意識となっている潜在意識と対話するのにとても優れたツールですし、

8のエネルギーを用いる易経などは、

実際的な自然界の物質層の風向きを読むのに詳しいのです。

といったような形で、古今東西の占術にも得意な担当があるように、

西洋占星術のホロスコープチャートの中にも、

階層が存在し、この階層の感覚をもってしてチャートを読むことが

とても大切になります。

単にベタ塗りの二次元図としてチャートを捉えてしまうと、

単なる吉凶論に堕ちてしまい、ホロスコープの魂の情報を

有益に生かすことができづらくなります。

では、ホロスコープに存在する階層とは、どんなものでしょうか?

次回に書いていきたいと思います。