講義をする自然の学徒
A student of nature lecturing.
サビアンにおける12度の度数は、5度区分ずつにおける第3グループが一つ前の11度から始まって、11度、13度、15度と、この奇数の度数で、
ホップ、ステップ、ジャンプ!のように、そのサインの前半のストーリーのクライマックスを迎えるべく、勢いよく、男性性エネルギーで、
物語を展開していく流れが起こっていきます。
その中で、12度と14度は、これらの奇数の数字の間に入る数字で、
偶数の女性性のエネルギーですから、男性陣たちが、より高くジャンプできるように、調整役となり、より柔軟なジャンプ台となり、エネルギー調整を行っていくような役割を、どのサインでも果たしていると思います。
12という数字は、地球の法則に関わる数字です。
1日は12時間が2回で24時間、1年間は12ヶ月、時間は、12が5倍になって1分、1時間となりますし、12星座、十二支、といった具合に、暦やサイクルにも12が登場します。
12は地球の時間軸に関与する数字で、自然界の法則にも深く関わります。
12とか60という数字は、地球の法則の中にある種、わたしたちを閉じ込める数字です。
ですから、サビアンの12度は、そのサインの、変わらぬ普遍的な法則性のようなものを表現してきます。
また、11度で、跳躍し、新たな世界へとジャンプしたところから、
12は、次の13度でさらに、破壊と再生を行なっていくために、ここで一旦、
本来の法則性に立ち戻り調整を行います。
山羊座12度は、講義をする自然の学徒、というふうになっていて、
一つ前の11度では、組織と体制の中で、そこに十分に適合し、高い成果を上げていく、非常に能力の高い、無個性を極めたような世界観が描かれていました。
そして、個々の個性や意図は決して、チームの目標に一心に集中していくことで、一人ではできないことや、高い成果を、獲得することが出来るようになっていくのです。
早くいきたければ、一人で行け。
遠くへ行きたければ、みんなで行け、という言葉があるように・・
山羊座のここまでの物語では、まず6度からの第2グループでは、集団で、目標を達成しようとしたのですが、その中で、さまざまな困難や、壁にぶち当たって、一旦、疲れ切るところまでいっていたのですが、
11度では、そうした経験値をたくさん積んだ、精鋭の高い能力の敏腕サラリーマンのような集団が育っていたわけです。
組織というところは、全体の2〜3%の、とびきり能力の高い人が、
働いた成果で、他の社員を食わせている、だから、ほとんどの社員は給料泥棒だなんて、聞いたことがありますが、
ここでは、高い成果を上げていくために、その2〜3%のとびきり能力の高い、人物たちだけを集めて、高みの目的を目指していこうとしているのではないかと思います。
高度な言葉の通じる社員だけを集めて、幹部会議を行なっているような場面が、この12度ではイメージされます。
組織の意図を、すべての社員に理解させるのは難しくとも、一部の幹部の能力の高い人たちだけに、難しい手腕や、意図は理解させることで、その他大勢を引っ張っていくことが出来る。
また、怠けて文句ばかり言う社員は切り捨てて、能力の高いやる気のある人たちだけを集めて、新たな会社を作ったのかもしれません。
ここまでの山羊座の経験を経て、どんな人と組めばうまくいくのか、目標を達成することが出来るのかが、もうここまでで分かっているのだと思います。
みんなで力を合わせるのが大事だからと言っても、誰でも彼でも、チームになれるわけではない、人を選ばないと、余計に足を引っ張られて、計画は頓挫してしまうことだって多いのです。
ここでは、能力の高い、やる気のある、カリスマ精鋭たちだけを集めて、
彼らだけで勉強会をしているような場面なのではないでしょうか。