ひよこに餌をやり、鷹から守る女
A woman feeding chickens and protecting them from the hawks.
7の数字のエネルギーは、均等、バランスを取りながら、先へ進む。上昇するパワーです。これは、一つの方向性にエネルギーが強く作用した際に、反対側の陰陽のエネルギーにスイッチが入って、反作用が起こるということです。
ある一つの作用が強く表れると、反対側の作用にスイッチが入る。
これが、地球の法則で、自然界の陰陽の法則です。
陰と陽をバランスよく繰り返しながら、前進する、上昇する。これが最も強いパワーなのだと思います。
例えば、ものすごいパワーで突っ走って、成功や、成果を勝ち取ったとします。
しかし、その陽のパワーしか使うことができなければ、いつか陰のエネルギーに飲み込まれていくことになります。
真の幸せな成功とは、陰と陽のパワーを両方、バランスよく使えるようになってはじめて本物となります。
天秤座の一つ前の6度では、男の理想が結晶に変わる。という度数でした。
これは、自分の中にあるイメージを、この世界に反映させて、その結果が形となって、かえって来ている場面が描かれていたのでした。
イメージの具現化、実現化。これが為されるということは、人生が大きく変わることにほかなりません。
頭の中にあったイメージはそれが、何年、何十年あろうと、形にならないうちは、
この世界では、なかったも同然なのです。
そして、多くの人が、この頭の中にあるイメージを、真に形にするために、
強く集中したパワーで行動を起こしていく、ということを、しないものです。
こうなったらいいなぁ、と思いながら、今年こそはやるぞ、子育て落ち着いたらやるぞ、介護が落ち着いたら、今度こそ、、と思っているうちに、月日はどんどん過ぎていってしまうことが多いのではないでしょうか。
でも、時に、頭の中にあるイメージを形にするために、何もかもを捨てうってでも、
そこに集中し行動を起こしていく人もまたいるわけです。
こうしたときに、頭の中にあったものが、形になる。具現化する、という経験が訪れます。
イメージが形になる、ということは、描かなければ、形になりようがありません。
こうなったらいいなぁ、ああなったらいいなぁ、今度こそやろう、来年こそやろう、と
思っているうちは、描いているようで描いていないのです。
ただ、こうなったらいいなぁと憧れているだけで、積極的にイメージを描いていない。
そして、行動を起こせば起こすほど、イメージはリアルになり、詳細の部分まで明確に描かれていくものなのだと思います。
こうして、描いたイメージに向かって、たくさんの行動を起こし、努力した結果、
ついにそれらが形になり、達成される。
ここまで使ってきたのは、動のパワーであり、陽のエネルギーです。
行動すること、活動すること、挑戦すること、努力すること、これらは、全部、陽のエネルギーです。
こうして、ある種、人ができないことをやってのけた人物というのは、そこから先、
ほとんどの人が見ることのない景色を、経験していくことになるのではないでしょうか。
ここまで、派手な具現化や、成功でなくても、誰しも、努力を積み重ねてきて、それがある程度、年月が経つと、当初の目標が叶ってきますよね。
例えば、就職して、最初は新人でペーペーだったところから、仕事を頑張って
認められ、昇格し、お給料も上がり、家族ができて、マイホームを購入する。
こうなってくると、だんだん、自分が手にしたものを守りに入っていくってことは
よくあるじゃないですか。
失うものがたくさんできてしまって、挑戦できない、現状に満足していなくてもリスクを取れない、長いものに巻かれて、現状維持と事なかれ主義で生き始める。
こういうことは、大人になるにつれ、誰しもにあることなのではないかと思います。
天秤座7度では、ひよこに餌をやり、鷹から守る女、となっています。
成功したり、何かを達成した後にくる景色とは、自分が手に入れたものを、
今度は守らなければいけない、という、とても保守的で、怯えた態度なのかもしれません。
何かを手に入れる、他よりも持つ、ということは、往々にして、それを狙ってくるやつらが出てくるわけです。
何にも持ってなければ、狙われようもありませんが、豪邸に住めば、
あそこの家は金がありそうだ、と思って泥棒に狙われるでしょうから、厳重にホームセキュリティをつけたり、ガードマンをたくさん雇わなければいけないかもしれません。
また、例えば、有名になれば、あっちこっちで誹謗中傷やストーカーをしてくるやつ、発信してくることにケチをつけてくるアンチの出現、また、同業他社からの、
威圧や、足引っ張り、いろんなものから、強固に、身を守っていかなければなりません。
また、ここまで派手な成功でなかったとしても、先ほどのマイホームを手に入れた
中間管理職パパのように、守るものがたくさん出きたことによって、何一つ挑戦もできない、リスクもおかせない、ということもあるでしょう。
こうした状況に落ちいった人たちというのは、だいたい、往々にして、
面白みのない、つまらない、卑屈な人になってしまうのかもしれません。
かつての創造性は枯れてしまい、活動力や、夢見るパワーも、萎えてしまい、
ただ、現状を維持することだけにしがみつく・・
すでにあるものを守るだけで、無から有を生み出すことは、もはやこの時点でできなくなっているのです。
しかし、往々にしてこうした守りに入った状態になったときにこそ、安心したい、安定したいと、挑戦しなくなったときに、それをぶち壊そうとする邪魔する存在が現れてきたりするものです。
宇宙の普遍的な原理とは、変化し続けること。ですから、
本当に安心したいのならば、動き続け、挑戦し続けるしかないのです。
同じところに留まり、それをずっと維持しようとすることが一番のリスクなのですか