想像の中で復活した失われた機会

Lost opportunity regained in the imagination.

27度は、9が三つで、3という数字を土台に、9のエネルギーを持ちます。

3という創造性、陰陽から生まれ出るもの、の性質を土台に、9の精神的探求のエネルギーがかけ合わさります。

9は隠者で奇数ですので、能動的に、悟りとか、目覚めの境地を掴みに行く世界観でした。これは、滝に打たれたり、荒行をしたりして、能動的に悟りに行こうとする行者の姿勢なのです。

これにたいして、18の月のカードは、偶数ですので、受動性になります。

ここは、タロットカードにおいては月の扉を開けて、多次元な自分自身に出会っていくというきっかけになる、度数で、ある意味、目覚めの度数であり、潜在意識の自分に出会っていく始まりの度数でもあります。

そういった意味で18は、能動的に悟りに行くというよりかは、受動的な在り方で、

山に入らずとも、滝に打たれずとも日常において、悟りを得る。そうならざるを得ない状況に自然となって行くのです。

こうした9の性質と、18の性質が統合を見るのが27です。

一つ前の26度は、8のエネルギーを持ちましたので、ある種、ここまでやってきたことが形になる、完成形となる度数でしたので、26度では、そのサインのやってきたこと、体験してきたことが、ここで形となり、味わい尽くすのです。

ですので、目に見える成果や、形ある世界は8でいつも完了し、9からは、物質性、や俗的な領域を超えたうえでの、見えない世界へのチャレンジが始まるのです。

それが、9では能動的に、18では受動的に為されました。

そして、この27度では、そのどちらもの性質が入ってきますので、

自分の中にある秩序とか、生きる上でのルールとかそういった根本的な基盤がここでは一度、全て崩れ去るような体験をするかもしれません。

一つ前の26度で、物質的な成果とか、閃きによる達成や顕現を、体現しつくし、味わい尽くした度数でした。

27度では、そうした具現化をやり尽くした後に来る、再調整の度数なのかもしれません。

26度以降は、どのサインでも、第6グループになりますので、このあたりから、

次のサインをすでに意識し始めていて、26度で、そのサインの体験とストーリーを

形として味わい尽くし、27度以降、徐々に、次のサインへの意識が高まっていき、

今在るサインへの疑問。のようなものが出てきて、調整を図っていく世界観が始まります。

第5グループでそのサインの性質が、成熟した形で完成し、ここでクライマックスを迎えました。

そして第6グループ以降は、次のサインのエネルギーを感じ取り始めます。

いつでも、6は、周りの雰囲気を感じ取り、自身の落としどころを見つけようとします。

また、6は、周囲のエネルギーを召喚し、どのように同調できるかを模索します。

牡羊座もいよいよ、牡牛座に向けて、牡羊座への疑問符がたくさん立ち上がってきているのがこの度数あたりからなのです。

ここでは、一旦価値体系、信念体系が崩壊し、新しいものに生まれ変わっていこうとしています。

失われる機会があって、復活するものがある。

それは、イマジネーションの中で行われる。

まだ、現実とはなっていない、夢の中とか、瞑想中とか、想像の世界とかで、

それは、すでに派生していることなのです。

完全に機能しなくなる古くなった価値体系があり、それが去っていこうとしている、

それと同時に、新しい基本となる価値体系が自分の中に生まれつつある、

古いものが去り、新しいものが入る。

こういった時期は、精神は非常に活性化するものですが、物的には、一見何も動いていないようにも見えるものです。

27度は、9ですので、精神の再統合が、イメージの中で行われており、

物的には、もしかすると、留まったように見える時なのかもしれません。