知識と生命に成長する微生物
The germ grows into knouledge and life
17の数字は、8が土台にあります。8は形を帯び、物質性の完成形を見る数字ですが、土台に2を置く17は8と拮抗する形での8のエネルギーを表現します。
タロットカードでは17は星のカードですが、目には見えない微細な領域に開いていく高次の意識に関わるシンボルで表されています。
8の正義のカードはこの物質界における、ジャッジメントに関わりますが、
これに拮抗する位置にある17は、私たちが星の意識に開き、目に見えない世界の印象に開き始めることを表しています。
サビアンにおける17度も一つ前の16度で大きな挫折経験を体験し、
二元のあちら側の性質を受け入れることで、いったん大きく崩れ去った世界観が、まっさらな状態から、本質的な種が芽吹くような、
破壊が起こった後の、一粒の種が芽吹くような再生の場面が描かれているのだと思います。
蟹座17度では、知識と生命に成長する微生物。となっています。
微生物は、肉眼では見ることは出来ませんが、ミクロの世界では絶対的に物質性として存在するものです。
私たちの命だって、最初は、微生物のような、細胞の一点から始まったのです。
最初は、目に見えない一点から始まり、その一点が、この自然界に降り立ったところから、全ての可能性は始まるのです。
蟹座17度は、知識と生命に成長する微生物となっています。
微生物という最初の目には見えない一点が、知識と生命。という対比された性質に育っていきます。
ここでは、知識(山羊座)と生命(蟹座)という陰陽の対比が起こっています。
蟹座という生命そのものである、心や情動の世界に対して、
一つ前の度数では、山羊座という知識や社会における大人としての意識が
流入してきました。
そのことで、一つ前のサインでは大きな転換と挫折を経験したのですが、
一旦大きく、変化を迫られることで、17度では新たなる可能性である、
微細な「宇宙の芽」のようなものが、形成されたのだと思います。
この芽は蟹座という土壌で芽吹く芽なのですが、陰陽の反対側の山羊座のエネルギーをたっぷりと含んだ芽です。
蟹座的な心の世界にのみ偏った花を実らせるのでは、15度で出会ったような
心と五感の豊かさをこの物質界で実現していくことは出来ませんし、
大切なものを守っていくことも出来ないのです。
蟹座前半で培ってきた、深い心の世界が、ついに反対側の山羊座的な
世界観に目を開かせることになったのです。
心の世界を構築するために、もっとも現実的な世界と融合させて生きることの
重要性を気づかされているのです。
ここで芽生えた新たな芽はこれから、知識(現実)と生命(心)の美しさをバランスよく含んだ花へと育っていくことになるのです。