王家の紋章

A royal coat of arms.

サビアンの19度からは、9で割った数字における、第3グループになります。

19度から27度までは、第3グループで、22度は、第3グループの4番目の度数になります。

9で割った1のグループは、1~9ですが、このグループは自然数の純粋な世界観であり、1ですから、己、とか、個を発達させる段階で、まだ相手や世界と関わっていないとも言えますし、潜在的であり、個人的であるとも言えるニュアンスのグループです。

これに対して、10~18は、第2グループになりますから、ここでは1グループで育んできた資質に対して、今度は2の性質である、他者とか、世界といった対称との

関りが始まっていきます。

自分対世界。との対応が始まると、陰陽の作用が出会うような段階ですから、

摩擦が起こったり、反作用が起こったりといったことが当然出てきます。

第2グループはこうした資質を、学びながら、育んでいくのです。

社会や世界に対して、どのように挑んでいくのか。

反作用にたいして、どのような対応をしていくのか、ということが

問われていくのです。

これに対して、19~27の第3グループは、1の男性性と2の女性性が融合され、

創造されたもの。という性質を持ちます。

サビアンにおいての19度以降も、そういった意味で、3の性質を土台に持つのです。

19度以降は、挫折を知った上での成熟した、創造性が開いて行くグループ領域になります。

その中で、22度は、3度を土台においた、4の度数になります。

創造性という土台の上にある、4は秩序です。

ですから、21度で大きく、大きく飛べるところまで跳躍した可能性が、

現実になり、形になり、着地する。それが、22度です。

ジャンプするには、その前に、一度大きく沈み込むようなジャンプ台が必要になります。

単に平らな土台の上に立って、大きくジャンプすることは出来ないのです。

大きくジャンプする前には一度大きく、沈み込んでばねをつける。

私たちの人生もそうではないでしょうか?

このジャンプ前の大きなバネの段階が、16度からの流れなのだと思います。

こうして、19度、そして、21度で大きくジャンプして、着地するのが22度。

跳躍するときには、ハイパーテンションを必要としますが、

22度では、それが普通になっています。

特に、テンション上げなくても、それが現実となっている。

勇気を出して大きく跳躍して、ようやく手が届いたその世界が、

現実のものとなり、その世界の住人となる。

それが22度あたりの流れなのだと思います。

乙女座22度では、王家の紋章となっています。

乙女座の前半の15度まででもこうした似たようなニュアンスのキーワードが出てきていました。

14度の家系図や、15度の装飾されたハンカチーフのところです。

王家や貴族や家柄といったニュアンスは一緒ですが、

前半とこの度数の違いは、前半では、非常にストイックに自分の目標に向かう性質や、また先祖が成し遂げた偉業を、生まれたときから当たり前のように受け継いでいる子孫やその末裔たちの退廃について、書かれていたのに対して、

22度の王家の紋章は、仲間と協力し合い、チームで、連係プレイの上に勝ち取った、名家の紋章だからです。

例えば、最初は小さな町工場だったところから、優秀な志高い社長と、

数人の職人たちが家族ぐるみで、一緒に努力し励ましあい、こうして作った商品が、大ヒットして、その後、世界中の誰もが知るようになるチェーン店に発展するとか、

そこには、自分の為だけでなく、仲間がいたから、頑張れたとか、

励ましあう家族や、チームがあったから、ここまでこれたといったような

ニュアンスがあるのだと思います。

それは、自分のことよりも、仲間のことを、友人や家族のことを考えて、

頑張ったという結果は一緒でも、過程は全く真逆のようにも見えます。

乙女座のテーマは、この世界の中で、己の魂の意図を、この物質界で輪郭とし、形あるものにしていくこと。ですが、

乙女座後半では、人を思いやり、仲間を思うことが出来るようになった成熟した乙女座が、手に入れていく聖杯なのだと思います。

元来、とても仕事ができる乙女座ですから、皆で協力し合うことが出来れば、

どうしたって、有名になってしまうし、沢山の人に知れ渡るようなブランドになってしまう。

そして、それは、乙女座前半の物語のように、自分だけがのし上がるのではなく、

自分よりも、周りに求められることに、沿って行ったら、ずっとずっと思ってたより

大きな結果になった。ということなのだと思います。

もうこの時点では、乙女座は、結果や、ブランドにフォーカスはしていないのかもしれません。

乙女座前半ではあれだけ、固着した、物質的格付けの頂点が、

もうすでにそこに執着はない。執着がなくなったからこそ、手に入ったということなのかもしれません。

この後、乙女座は、この成し遂げた大仕事を後輩や仲間たちに残して、自分は、個人的な活動に集中していく為に、手放していく流れに入ります。

乙女座のテーマの集大成である、魂の輪郭をいよいよしっかりと発見していく為に。

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