二重の約束
A double promise.


25という数字は、背景に7を持ちます。

7は、二元の両方を統合し、力強く先へ進む、または上昇する、非常にテンションの高いディグリーでした。 7は奇数ですので、能動性なのですが、7の前進とは、あちら側のものとこちら側のものといった、陰陽の統合の先にある、前進です。 だからこそ、単なる前進よりも力強くパワフルなのです。
そして、第2ステージの7は16でした。 16は7のテンションが、内側へ向かう場面で、16度では、反対側のサインのエネルギーが、自分の中に入り込んできて、自分という内面性を一旦全て破壊して、 自分の向こう側にある、鏡の自分との統合を図っていくディグリーでした。
では、第3ステージの7である、25は、どんな物語なのでしょうか。 3のエネルギーをベースに置いた7ですので、とても創造的で、パワフルな印象を受け取ります。
25度はどのサインにおいても、そのサインの完成形を見ます。 第5グループはそのサインの成熟した形で、ストーリーを完成させていきますが、 23度は、そのサインで学んできたことを、自由に冒険的にやってみて生かし切っていく在り方でしょうし、25度では、こちら側とあちら側と、どちらもの要素をふんだんに統合しきり、真の意味で物語を完成に導いていきます。
跳躍と着地、弛緩と緊張、能動性と受動性、などといった二元のストーリーが醸す、どちらかに偏るアンバランスを25度では、ほぼほぼすべて、解決し、満了してくるのです。
24度の豊穣の角で、目には見えない超越的な世界に触れきた背景がありました。 すでにここでは、高い意識状態に達していて、その霊的な状態と、日常の意識状態との二つの領域を、どちらも行ったり来たりするような場面になっています。
精神性だけを重視した生き方は、日常生活や、物質生活には、あまり繁栄をもたらさないかもしれません。精神性の充実だけでは、私たちはどこかバランスを崩すのかもしれません。
精神性といった心の世界を自由に生きる場面を持ちながら、日常の生活も、 しっかりと行っている。俗と聖を使い分け、その両方をバランスよく生きる生き方を、この25度の二重の約束の度数では果たしているのかもしれません。
牡羊座の前半度数では、個の意識のままに、ものすごい勢いとパワーで突っ走り、 16度以降、意識と肉体との対話が始まり、休むことと動くことなどのリズムについて学んだり、そして、更にこの物質界で創造を行うための能動的なやり方や受動的なやり方について学んだりしてきました。
そして、この25度では、俗と聖を、両方バランスよく生きることで、この場面では、 最も充実して生きられることを知るのかもしれません。